nat00063 会議>自然エネルギーあれこれ

#0000 sci1060  8906112043

  このコーナーでは自然エネルギーについての皆さんの意見交換、
情報交換をしていただければと思います。
原発などエネルギー問題が議論されている中、我が防衛軍でも
我が軍ならではってえ感じで、一丁気楽に行きやせんか?
          地球防衛軍二代目偽長・阿波六吉

#0001 sci1509  8906121347

 「フィットネスクラブ」の自転車もどきとボート漕ぎもどき。
 あれで発電すればいいのになんてアホなことを考えるRフはワダクシだけで
しょうか。
                               TAKA

#0002 magam    8906121712

自転車 or ボート漕ぎって、人間の力では情けないほど小さなエネルギーしか
作り出せないんですよね。数字は忘れてしまったけれど。
でも、サイエンスネットのホスト・システムの電源ならば、まかなえるかもしれない。
        だれか買ってくれたらやってみてもいいと思う    管理人

#0003 sci1060  8906130040

 うーーん、小生もTAKA閣下の意見、なるほどなと思っしまったので
すが、僅かなエネルギーしかでないんですかあ・・・

 ところで「買ってくれたらやってみてもいい」ってえのは、馬上大元帥閣下は
減量の努力でもなされておられるのでしょうや?
             わたしゃもすこし体重が欲しい阿波六吉

#0004 kimot    8906130115

なにを隠そう、馬上閣下は、ボートの選手でいらっさいます。
しかも、スレンダーな体をされています。

なにを隠そう、小生はただ、ぼーっとしているだけです。
しかも、ふくれた体をしています。

ヒトの多形性って、すばらしいですね。

....また、バカなことを書きました。今度は、ちょっと
まじめなことを書きますので、かんにんして下さい。

                  科学朝日 木元・拝

#0005 sci1060  8906130137

  おや、それは失礼つかまつりました>馬上閣下
 小生はスポーツマンと縁がないもんでお見それしたようでやす。

フィットネスクラブで思い出しましたが、いま小生が飼っているネズミの
輪回しでどれくらいのエネルギーになるんでしょ。
 ネズミなんてネズミ算式に増えれば資源は無限だ! と思ったら餌代の
こと忘れてた阿波六吉でやした。
 お粗末さま!

#0006 kimot    8906130444

 さて、まじめをします。

 地球防衛的な活動は、どこかでエネルギー問題の解決とかかわって
こなくてはならない、と思います。かつてムズムズ会議にて、環境保
全の主張は、我々の「近代」と対立するテーゼだという考えが示され
ました。では、エコシステムへのヒトのビルトインのために、近代の
成果はすべて放逐されなければならないのでしょうか。「最終的解決」
が、たとえ、ネアンデル渓谷への退却とならざるをえないのかもしれ
ないにせよ、我々の工学は、環境の「持続的利用」(サステイナブル
・ユース)を可能にするための技術を、ある程度は、実現しうるので
はないでしょうか。自然界から、無理なくエネルギーをくみ出すため
の、「中庸のテクノロジー」への期待です。

 1.水車を回す...

 日本の理論包蔵水力エネルギーのうち、現在13%が利用され、7
%が利用計画にのっています。残り80%は、利用が困難なため、手
つかずですが、しかし、あと20%を利用できたら、それは、原発2
5基分のエネルギー源に匹敵するといいます。では、本当に、利用は
困難なのでしょうか。

 現在の水力のほとんどは、大規模ダムによるものです。ダムが、大
変な自然環境への影響を伴うことは、よく知られた事実です。では、
過去の水力発電が、大規模ダムだけによってきたか、というと、それ
は違います。
 明治・大正にかけて、全国に小規模水力発電が普及しました。それ
ら、数kwないし数十kwクラスの発電水車が、いわば大規模電力へ
統合されていったのが、昭和の戦争期だったといえるかもしれません。
そして、今日も、たとえば県営などの形で運営されている発電設備は、
かなり安い価格で、電力会社へ売電を行って、かつ経済的に引き合っ
ているそうです。
 もしも同様の設備を、山間部ではりめぐらすことが出来たら...
その最大の問題は、維持管理と、生物への影響です。
 運転管理については、発電機にマイクロプロセッサを搭載すること
で解決されるそうです。落葉などの水車への流入による問題は、柵の
設置によってクリアされそうです。問題は、生物。水車に巻き込まれ
たら、死んでしまう。どうするか。
 三重大の清水チームは、この難問を水車羽根(ランナー)の形態と
流速などの制御によってのりきろうとしています。
 送電コストの問題があるでしょうが、もしも、生態系に与える影響
がきわめて少ない水力発電システムができたら、それは全国の中小河
川で大変な威力を発揮するかもしれません。

                 次は、風力のことを書きます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 以上は、小生の見聞した範囲のことです。詳しくは、

 科学朝日88年6月号 「雨と風とバイオのハイブリッド発電」
 科学朝日88年11月号「発展するカリフォルニアの風力発電」
 朝日キーワード1990 34ページ「ハイブリッド発電」
 科学朝日89年7月号 「生命圏にとけ込む発電用水車」

 などの記事をご参照下さい。
 なお、まだ、続報はどしどし出していきますので、よろしくお
願いします。
                    科学朝日 木元・拝

#0007 sci3395  8906140126

わーい、この手の話題だと急にシャシャリ出てきてしまう、私。

でも、木元閣下の書き込みを見てドキッ。あわてて自分のバッグをさぐり、
「科学朝日」を取り出すと、…ありました。まだ流し読みしかして無いので
この記事に気がつきませんでした、申し訳ない。さすがは「科学朝日」。この手の
記事を、どんどんやって欲しいですね。
      しかし、
この、ハヤのランナー通過実験、ちょっぴりさみしいものがあるなー。
発電技術の生物保護実験で、ハヤが数匹死んでしまうってのも(いえ、それに
対する配慮も、文面に見つけられますが)なんか変な感じを受けてしまう。
せめて、死んじゃったハヤは、みんなで仲良く塩焼きにして食べたっていうと
抵抗なくなるんだけど、やっぱ、ゴミ箱いきだったのかなぁ。
 すみません、細かいこと突くみたいで。(でも、脚注で「実験後、○○、○○
両教授によって、死亡したハヤは食された」なんてあったら、こわいかな?)

 そういえば、某雑誌社の原発討論ムックで、
風車による風力発電は、各地方自治体ごとでやれば、原発、火発の代替電力に
なりうる、というような発言を目にしたのですが、これは本当なのでしょうか。
 原発反対意見の中にある資料って、どうも鵜呑みにするのが怖くなっちゃう
ので、どなたかに、改めて確認したくなるのです。もし、本当なら、こんなに
心強いものはないのですが。
たいした資料も持ってないので、どうも、冷かしっぽくなってしまった。

反省 の 彩臭兵器  MUTA

#0008 kimot    8906140402

MUTA様へ電信 つーとんつーとん

 ええっ、弊誌を、なんとバッグの中に携帯して下すっていらっしゃるの
ですか!!(・_;)ウルウル 本当に、有難うございます。平身低頭、本当にお
有難うございます。出来の良くない子とは存じますが、末永く可愛がって
やって下さいまし。改めて、あつく御礼申し上げます。

 ところで、サンショウウオやカエルが通れる水車、などということに大
真面目に取り組む工学者、なんてそうザラにはいないと思います(考えは
しても、実際にやるまでいかない..)。そんな清水先生のことですので、
きっと、死んだハヤの供養はしていることと思いますが、今度お会いした
ら、改めてMUTAさまの御指摘お話をお伝えしておきます。
 実は、あの実験の成果をもとに、新型のランナーがすでにあらかた出来
上がっております。今回の記事には、続報がお願いできそうです。

 風力発電については、また小生の乏しい知識を改めてまとめたく存じま
すが、そのムックでの論議には風力エネルギー協会員などの専門家が入っ
ていたのでしょうか?

 今後ともよろしくお願いいたします。
                      科学朝日 木元・拝

#0009 sci3052  8906141430

2度目の書き込みになりますが、今回からQRAを入れて書くことにしました。
  DAI と申します。よろしく。

 さて、木元氏が「中庸のテクノロジー」のトップに水車を挙げられたことで
喜んでいる私です。
 とかく世間では、風車や光発電を言う人が多いものですから。日本では小水
力と木質エネルギー(薪・炭・木ガスなど)だ! というのが私たちの結論で
あり、いま勉強しているテーマなのです。
 いきなり「私たち」と書きましたが、実は「分散型エネルギー研究会」とい
うのをやっておりまして、その中での話です。
 この研究会は、特別な専門を持たない一般市民が、個人や小人数のグループ
で自分たちの使うエネルギーについて考え、少しでも自律的にエネルギーをつ
くりだしてゆこう、という
テーマのもとに、情報を集めて公表したり、公開実験をしたりしています。
(詳しいことは「原発」のコーナーの#519「分散型エネルギー研究会の宣
伝」をご覧下さい。)

 マイクロ水力発電(私たちが手がけている数kW〜数十kW程度の発電は業
界では「小水力」ではなく「マイクロ水力」と呼ばれる)においては、水路を
引く条件さえよければ個人や小グループで、安価に(うまくいけば大規模火力
よりも)、安定した電力を生産することができます。
 現にいま私たちもそれを試みています。

 木質エネルギーについては、とりあえず事例を1つ紹介します。
 三重県美杉村の信栄木材という製材所では、おがくずをガス化して発電(廃
熱も利用しているので「コジェネレーション」というべきであろう)を行い、
工場で使う30kW程度の電力を自給しています。
 建設に2500万円程度かかったといいますが、試行錯誤に要した経費を引
けば、だいぶ安く作れるはずです。発電能力は70kW程度あり、熱も利用で
きるので、同じ物をこれから作れば数年で償却できるだろうと思います。
 これも自分たちでやってみようということで、分散型エネルギー研究会のメ
ンバーが、木炭ガスで自動車のエンジンを回す実験に着手しました。さて、ど
うなることやら。
 とりあえず今日のところはこの辺で。
                      DAI
P.S.
 本文の初めの方に書いた「QRA」というのはハンドルネームのことです。

#0010 kimot    8906141959

DAI様へ電信>  つーとん つーとん

 こちらこそ、よろしくお願いいたします。小生は、全く素人ですので、
いろいろお教え下さいましたら幸いです。

 分散型エネルギー研究会のお名前は、以前、井田さんという方より米国
の風力発電事業に於ける法律関係のことで問い合わせをいただいた際に、
はじめて知りました。今後とも、よろしくお願い申し上げます。
 マイクロ水力のご実践などのレポートなど、お待ちしています。

 さて、せっかくの機会なので、おが屑ガス化発電について、DAI様の
アーティクルに蛇足をば.....

 「信栄木材」のシステムは、社長の鈴木信夫氏が終戦直後の頃からとり
くんでこられたもので、現在はかなり洗練されたものになっています。直
径が2m、高さ5m程度の円筒形の金属製の炉で、おが屑に2種類の反応
を起こして水素を含んだガスを得るものです。
 ひとつは、おもに炉の下部で起こる、「燃焼」です。これは、説明不用
ですね。
 もうひとつは、燃焼部分の周囲に形成される赤熱領域で、還元的な状態
のもとで進行する「水性ガス反応」です。式にかくと、

   C + H2O → CO + H2

と、なります。具体的にいえば、Cはおが屑の木質、H2Oはおが屑に含ま
れる水です。
 まとめますと、おが屑の一部を燃やした熱を用いて、水性ガス反応を起
こし、得られたH2、COを主成分とするガスを燃やして、発電用タービン
を回す、というのが、おが屑ガス化発電の基本概念です。

 ちなみに、装置をコンパクトにして、発電用タービンのかわりに車輪を
回したものが、戦後走っていた「木炭車」です。
 いずれの場合でも、単なる燃焼による熱によって仕事をさせるのではな
い、という点は、チェックポイントでしょう。

 「信栄木材」のシステムは、社長のご親類の製材会社でも使われている
と聞きます。製材会社が取り組みやすいのは、次の条件によります。
 1.燃料・原料のおが屑がコストなしに得られる。
 2.おが屑は、粉体に近く、炉内への自動供給がしやすい。
 3.タービンの排熱の用途が常にある(木材の乾燥)。

 3.の利点を除いた計算(借入れ金利11%)では、建設から6年で、
電力会社からの買電よりも安価になってくるとされています。

 電気の品質をととのえ、また法整備などにより余剰電力を大電力会社に
売れるようになれれば、たぶん化石燃料、核燃料の使用節減に役立てられ
るでしょう。あるいは、水性ガスをボンベなどで都市部などの需要家に供
給する、「エネルギー生協」という形も、理屈では可能かもしれません。
発電タービンの騒音低減策は考慮されないといけないかもしれません。

 COの挙動、NOxの発生量などについては、資料がありません。
 DAI様がお取り組みの木炭車で、これらのデータをとられるご予定が
ありましたら、ぜひともご教示のほど、よろしくお願い申し上げます。

                      科学朝日 木元・拝

#0011 sci1060  8906150115

いやああ、偽長たる小生が役にもたたねえ冗談ばかりを書いていた後に
ちゃんとした議論をしていただき、ありがたきかぎりでござんす!

                       阿波六吉
>MUTA閣下
 久々の地球防衛軍最終平気、もとい最終兵器の登場に喝采を送るもので
ありやす!
 小生も実験で殺した動物は出来るだけ食べる主義でありますが・・・
魚で実験している人は羨ましい!どうせだったらハヤなんてケチなもんじゃ
なくて、アユだのウナギだのアラマキジャケだので実験できねえもんかと
おもっちまうのは・・・うーーん、不謹慎でやすか。

>木元閣下
 小生もMUTA閣下のUPを見て買ったばかりの科学朝日を開いてみました。
ありましたねえ!確かにハヤを気遣う工学者・・・いいですねえ!
 いわゆる理学者ってえのは浮世離れしたイメージがあって、工学者が現実の
技術を考えるってやくわり分担みてえもんが、考えられてますが、ハヤを大事
にする理想を掲げる現実主義!技術はこういう人に開発してもらいたいって
えもんでえ。
 またDAI閣下のUPについての分かりやすい解説、大変勉強に相成りました。

>DAI閣下
 書き込み有難う存じまする。もしもこのSIGがお気に入り頂けたら、
#2の隊員名簿にご基調いただければ幸いであります。SIG内の
連絡は#7で続いています。
 また原発の#519のUP、折角ですからこちらにもご転載願えれば幸いです。
原発ボードとは違う観点からなんだあかんだ言うこともありうるかと思いますんで。
コジェネレーションの実用化が進んでいるということは耳にしておりましたが、
オガ屑でのコジェネが実用化しているとは知りませんでした。
 どうしても抽象的な理屈が先行してしまいがちなエネルギー問題で、「ここまで
やれている」というレポート、頼もしい限りでありまする。
 今後ともよろしくお願い致しまする。
 それにしても、これまでどちらかといえばエネルギーの供給源として大規模な開
発を押し付けられてきた「地方」が、小水力や木質エネルギーなどでは自律的なエ
ネルギーの開発・利用に「中央」より有利なようで、これまでのエネルギーで「良い
ものはみんな中央」という状況をも撃ち破るものとして注目致したいと思いまする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                地球防衛軍人事
        
>MUTA閣下
 今後も地球防衛軍基調発言掘り下げ掘り起こし耕作隊長としての屯田活動に従事
されたし。

>DAI閣下
 地球防衛軍水車小屋工作隊長として、防衛軍のエネルギー安定供給に努め、そして
将来的に馬上大元帥がボート漕ぎ発電にお疲れの際には、朝日新聞サイエンス
ネットへの電力供給を目指し、原発に頼らぬパソコンネットを実現していただきたく
存じまする。
                    地球防衛軍二代目最低会議偽長
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

#0012 sci3197  8906152317

「騒音発電」なんてのは、できないんでしょうか?

大太鼓の振動を電気エネルギーに変換するとゆーよーな、CMを見た事があるんです
けど。高速道路の沿線とか、鉄橋の下とか、ドーム球場の中とかの騒音を、電気エネ
ルギーにうまいこと変換できないですかねぇ。ご専門の方教えて下さいまし。

「流しそーめん発電」
 
これは風流な発電として普及しないでしょうか?
なぬ!?そーめんが水車にからまるって!?
アチャー...そこまで考えてなかった...おそまつ。
                                ひめだか

#0013 sci3021  8906161603

 う〜ん、水車に風車ですかぁ。牧歌的でいいなぁ。

 ・・・まともな事を書こうと思ったけど、ほとんど提供出来る知識の無いことに
気付いた私です、すいません。
                           ゴメンナサイ D.D.C.

#0014 sci3052  8906162135

議論がもりあがっているのでうれしくなってしまいました。
 皆様のUPしたものを読んでいて、いろいろ書きたいことが出てきましたが、
今日のところはやめておきます。(近日中に書かせてもらいます。やめにした理
由は、「原発」コーナーの#505関連書き込み13,14を参照下さい)

                 DAI
P.S.木元様
  井田さんを御存知ですか。
  彼はN経済新聞の記者ですから木元さんとは同業で(N経済新聞では「原発反
対」とは言ってはいけないようなのでオフレコですが)、分散研(分散型エネルギ
ー研究会)の、対外活動主力担当者です。
 こちらこそよろしくおねがいします。
 科学朝日は一度も買ったことがありませんが、なるべく買うようにしますので、
「分散型エネルギー」誌の方もよろしくお願いします。
 とりあえず原発#505関連14のわけで、ここまでで(また1本空いてしまっ
た)失礼します。

#0015 sci3052  8906162140

地球防衛軍の隊員名簿にはこの次に書き込みます。
水車小屋工作隊長との身にすぎた発令、つつしんでお受け致します。ありがとうございます。
                    再び DAI

#0016 kimot    8906170056

阿波様
 科学朝日、お買い上げありがとうございます。小生、諸国漫遊係
として地球防衛軍務に精励いたしますので、今後ともよろしくおね
がい申し上げます。

D.D.C.様
 書き込み内容で、「むむ、ここはおかしいぞ」とかお気づきの点
などありましたら、ぜひお目付けの程、お願い申し上げます。

DAI様
 科学朝日で、自然エネルギー関連の記事が出ましたらまたネット
にて広報いたしますので、よろしくお願い申しあげます。井田様に
よろしくお伝え下さい。

ひめだか様
 小生もつられて、いろいろ考案してしまいました。

 「キーボード発電」というのは有望ですねっ。各キーにそれぞれ、
 ごく小さい圧電素子かなんかが装備されていて、パソコン・ワー
 プロで仕事をするたびにエネルギーが生じる仕組みです。毎日ネ
 ットにうって出てたくさん書き込まないと気がすまん、というよ
 うな方にはうってつけです。

 「サンゴ掘削発電」という非常にやばい発電方法もありました。
 まず、アザミサンゴに傷をつけまくります。そうすると、現場に
 良識的マスコミと正義の役人が山のようにやってきます。それら
 の船によってつくられる波のエネルギーを使って発電を行います。
 弱点は、マスコミは飽きっぽく役人は予算に乏しいことです。

                   科学朝日 木元・拝

#0017 sci3395  8906170411

  あっぶねぇえ。

しかし、キーボード発電には、何となく納得してしまったな。
小生、MSXみたいにニチャニチャしたキーボードは大っ嫌いで、
98なんかのカチカチしたヤツだと、調子に乗ってバキバキ叩いてしまいます。
あれなんか、結構無駄なエネルギー使ってるような気もしますね。

 無駄なエネルギーといえば、やっぱり(?)ラッシュ時の駅でんな。
駅の階段なんかに「キーボード発電」と同発想の装置組んだら、かなりの電力
発電出来そう。通勤用の服に装置を組み込んだらどうだろ? 蓄電池のカセット
内蔵で、職場の照明ぐらいまかなえないカナ?
 うーん、そういう視点で身の回りをみると、人間って、やたら無駄なエネルギー
撒き散らしながら蠢く動物なんですね。

ああ、でもパソコンも欲しいなぁ
 今日も5行表示に苦しみながら、WORD BANK NOTE2(可愛いで
がしょ?)でシコシコ通信する
    地球防衛軍ひ、み、つ耕作体調  MUTA

#0018 sci3197  8906180017

ここのコーナーに極々当然のごとくご登場すべきお方が、ひとりおります。

「電気ウナギ発電」自然エネルギーと言えば、こうこなくっちゃー!

ウナギと言えば、日本人とは、切っても切れない程ポピュラーなおさかなで、その養殖
技術も高度なものと推測します。「電気ウナギ」に関する詳しい資料を持っている訳で
はないのですが、発電は彼等にとっては食物を得る為の、武器の様なものでまさに発電
のプロフェッショナルと言えましょう。

その電圧の大きさたるや、水牛をも失神させる程で、めだかなどはイチコロです。
放射能も二酸化炭素も出す訳ではないし、クリーンエネルギーとゆー意味でも満点です。

「スーパー電気ウナギ」なる優秀なウナギを、政府をあげて創り出したら、どうでしょ
うか?彼等が100ぴきも集まれば、原発一基分ぐらいの電力は賄えないでしょうか?
                                  ひめだか

#0019 sci3021  8906180202

 自然エネルギーというと、どうしても「発電」ということに話題が集まりがちで
すが、例えば、今までスクーターで通っていた学校に自転車で行くようにすれば、
ガソリン(エンジン)からATP(筋肉駆動)という、人間にとって最も自然なエ
ネルギーを利用することになる訳です。

 適度な運動は体にもいいし、まさに一石二鳥だぁ!

 ただ、これには一つ欠点がありまして、夏場は運動後、極めて体が暑くなるので、
着いた先でエアコンをゴンゴン作動させねばならず、結局電気を使ってしまうとい
う・・・。私が今経験していることですが。

 ・・・いきなりハズしてしまったかな。              D.D.C.

#0020 sci3052  8906182114

 でましたね、流しそうめん発電。

 水車むら会議の夏の重要な行事に、流しそうめんがあります。
 「原発では流しそうめんはできないだろう。だから発電は小水力に限る」という
満足感をいだきながら、ビールを片手にそうめんを流す。これが水車の醍醐味です。
(もちろんこの際に最も重要なのは、水車でもそうめんでもなく「ビール」なのは
いうまでもない)
             水車小屋工作隊長 DAI

#0021 sci1060  8906200303

>DAI閣下
 名簿へのご記帳、ありがとうござりました!

皆様も、このボードがいごこち良いなと、お感じになられたら是非是非、
隊員名簿へのご記帳をお願い致しまする。

 なお、シグ内連絡ボードは#7にござりまする。

 また、最新の書き込みばかりをご覧になりたい方は、Lコマンドを
おすすめします。
 これなら、初めの方のコーナーでも、新しい書き込みのみを表示します。

                   二代目最低会議偽長・阿波六吉

#0022 kimot    8907091420

 風力エネルギーについて書こう、書こうと思いつつ、ついつい
ダラけてしまいました。

 えー、言い訳ですが、近く英グラスゴーで、欧州風力エネルギー
協会の総会がありますので、その内容などを含めてまとまったもの
を改めてアップしようと思います。当分先になりますが、ごめんな
さい。
                   科学朝日 木元・拝

#0023 sci3052  8907151444

   木元 様

 分散型エネルギー研究会主任研究員(自称)の井田さんが、カリフォルニアの風車を調べてきました。分散型エネルギー誌の次号あたりに掲載予定。ほかでも発表するかもしれません。かなり興奮していましたから。
                         DAI

#0024 kimot    8907151527

 DAIさま
 どうもありがとうございます。
 井田さまに、木元が楽しみに待っております、と
 お伝えくださいまし。
             科学朝日 木元・拝

#0025 sci2754  8907280000

  いままでの書き込みを読みました。いろいろなアイデアがあるよ
うですが、突然考えてしまいました。

        自然エネルギーとはなんぞや

  石油も自然から取り出したものですし、ウランもそうです。
私なりに考えてみますと、以下の二つのうちのどちらか或いはどち
らもではないかと。
  1)  自然にエネルギーのままあるもの。つまり、物質に何らかの
    反応を起こさせてエネルギーを取り出すのではない。
  2)  自然界の破壊を起こさないエネルギー又は最小限に押さえる
    エネルギー。
自然保護の立場からは2)が重要ですが、一般的には1)のように
思います。本当のところはどうなのでしょうか。

                            初めての書き込み美優

#0026 sci1060  8907280335

ようこそ>美優閣下

 これは痛いところをつかれましたのお!
実は基調開きをした頃の愚生は、いわばどちらでもかまわんという気持ちで
開いたのでござる。
 「自然エネルギー」という語で、皆さんが如何なる物を考えるのかを知りた
かったのでござるわい。

 まあ、話の流れは2)のお立場に向かったわけでしょうし、愚生の認識も
そうなりました。

 したがって「本当のところ」などというものはござりませぬ。
 ご自由にお考え下され。
                  またも無責任な阿波六吉

#0027 kimot    8907280401

美優閣下
 いらっしゃいませ!!と、同時に、ひとつお手柔らかにスリスリ(^_^;)

 たしかに自然エネルギーの定義は重要ですね。言葉として、なんと
なく聞こえ心地がよいので、かえってついつい聞き流してしまう単語
であるかもしれません。で、手元の乏しい文献を見た範囲で、お役所
がこの語を使っているケースをひとつご紹介します。

 通産省資源エネルギー庁省エネルギー石油代替エネルギー対策課編
の「石油代替エネルギー便覧 昭和63年度版」(財団法人通商産業調
査会発行)の中に、「ローカルエネルギー関連予算の概要」という表
があり、そこではこのような分類となっています。予算の額を費目別
に紹介した表なので、ちょっと

          −−−−−−−−−−
         |地域分散型エネルギー|
          −−−−−−−−−−
              |
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  |           |              |
 −−−−     −−−−−−−−−        −−−−
|自然エ |   |地域エネルギー開発|      |その他 |
|ネルギー|   |利用促進対策予算 |      |    |
 −−−−     −−−−−−−−−        −−−−
*太陽       (こいつは細目なし)     *燃料電池
*地熱                      *代替エネルギー
*中小水力                     利用型集合住宅
*風力                       用機器システム
*海洋                        (以下略)
*バイオマス

 このように、自然エネルギーはローカルエネルギーの中に位置づけ
られ、その中身としては、上記6種類の項目があげられています。

 個別の細目をみると、「太陽」は、太陽光発電とソーラーシステム、
「地熱」は地熱発電、「中小水力」は中小水力発電、「風力」は風力
発電、「海洋」は海洋温度差発電(表層の温かい水の熱で、沸点の低
いアンモニアなどの物質をパイプ内で気化させ、その勢いでタービン
を回す。一方、深層の冷たい水を利用して、気化した物質を再び液化
する。このサイクルを繰り返して発電する仕組み)、「バイオマス」
は燃料用アルコールなどです。

 なお、ローカルエネルギーはここでは、「地域社会を中心に、エネ
ルギーの需要と供給が密接に結びついた小規模・分散型利用のエネル
ギー」とされ、利用形態は「個人住宅、個々の企業の単位で活用され
るもの等非常に幅広い」、また「これらの量的な利用可能性は、当面
それほど大きくはありませんが、在来のエネルギー供給を補完するも
のとして位置づけられています」...と、なっています。
 また、ここでいうローカルエネルギーの特長のひとつは「クリーン
なエネルギー」であることとされ、その理由として「自然エネルギー
の利用が中心」などがあげられています。

 というわけで、美優閣下の2つの定義は、それぞれあてはまってい
ると存じます(バイオマスは、その産物を燃やすという化学反応を伴
いますが)。たとえば、水力でも大型のものは、巨大な環境破壊源と
なりうるので、ペケ、ということになりますね。また、事故が起こっ
ても、そもそも設備の規模がそんなにデカくないので、そのもたらす
ダメージが比較的小さそうです。
 さらに付け加えるならば、これらは概ね非枯渇性、ないし再生可能
(リニューアブル)なエネルギーである、という点があります(自然
エネルギー=再生可能エネルギー、としている論文もみたことがあり
ます)。ここも、石油などの化石燃料や、核燃料と異なる点です。

 ただし、以前閣下がおっしゃっておられたことの繰り返しになって
しまいますが、このような自然エネルギーだって、やはり環境に負荷
となることにはかわりがありません。しかし、石油・石炭や核燃料の
利用を見直すとすれば、出口はここと、省エネルギーしかありません。
 自然エネルギーだけで現在の先進国のエネルギー消費がまかなえな
いのは、目にみえていますし、各分野でいろいろな困難があることも
聞こえてきます。でも、「だから太陽も水力も風力もだめ」という結
論にたって論じる立場には、わたしはくみしたくありません。ジレン
マの中で、わたしは自然エネルギー利用技術の進展を支持します。

    最後がなんだか自分の考えの弁解になってしまいましたスイマセン
                      科学朝日 木元・拝

追伸:美優閣下、阿波閣下、わだすは通産省のまわしものではごぜえ
   ませぬだ。ただ、文献を引用しただけでごわすので、役場の権
   威にすがって言葉の定義をしたとはみねーでくだせーまし。スリスリ

#0028 sci2754  8907292345

  木元様、さっそくの詳しい資料と御意見をありがとうございまし
た。私も木元様の意見と私の意見を考えてみました。

1.  自然エネルギーの定義
    (1)  自然破壊が少ないか無いエネルギーとする。破壊の程
          度の比較の対象は、現在利用され自然破壊が問題になっ
          ているエネルギー利用とする。
    (2)  自然にエネルギーのままの状態であるエネルギーか僅
          かな加工に依って得られるエネルギーとする。
    (3)  一般的に自然エネルギーと認識されているエネルギー。
          ここで言う一般的とは自然エネルギーに関する知識を有
          する方に多く支持されることとする。
    こんな所でいかがでしょうか。あくまでも私の認識なのですが。

2.  資料について
    海洋の所で波力発電がないのですが、削られたのかな。日本海
  の何処かに実験用の船を浮かべていたと思うのですが、ローカル
  エネルギーとは位置付けされないのかな。「バイオマス」アルコー
  ルには、植物から取れるアルコールが入っているから自然エネル
  ギーなのでしょう。
  非常に参考になりました。ありがとうございます。

3.  木元様の意見に対して
    木元様の意見をまとめると以下のようになるのでしょうか。
    ・  省エネルギーを推進しなければいけない。
    ・  自然エネルギーはローカルエネルギー利用の範囲であれば
      自然破壊を最小限に留まるであろう。
    ・  自然エネルギーを大量に使用すれば自然破壊は大量に行わ
      れる。
    ・  自然エネルギーは再生可能である。
    ・  自然エネルギーだけでは現在消費しているエネルギーをま
      かなうことは出来ない。
    ・  総合的に見て自然エネルギー利用技術の進展を支持する。
    間違った解釈や余計な解釈や意見の不足がないことを望みます
  が、もし、ありましたら訂正して頂けると今後の会議で誤解がす
  くなると思います。

4.  私の意見
    まず、誤解があるといけないのでいいますが、私は自然エネルギー
  利用を反対してはいません。強く賛成もしていません。
    ・  自然エネルギーを利用する事により大かれ少なかれ自然破
      壊は生じる。それは、利用度合いに依って変わる。
    ・  既存のエネルギー利用は近い将来利用が難しくなる。それ
      は、10年と言う単位ではないが100年と言う単位では起き
      るであろう。
    ・  もし、自然エネルギー利用による自然破壊が既存のエネル
      ギー利用よりも格段に少ないとして、既存のエネルギー利用
      のごく一部を自然エネルギーに置き換えても自然破壊の度合
      いは殆ど変わらないであろう。最初の仮説が本当ならば既存
      のエネルギーの大部分を自然エネルギーに置き換える事が必
      要である。
    ・  自然エネルギー利用による自然破壊の度合いは、微量利用
      の場合のみ調査されて、大量利用の場合の調査は行われてい
      ないように思う。
    ・  自然エネルギーについての研究は推進すべきである。何故
      ならば、研究しなければ自然エネルギーの可能性を見出せな
      いからである。
    ・  自然保護の立場からは省エネルギー推進が最も有効な手段
      である。
    ・  総合的に見て自然エネルギー利用は、研究は強く推進すべ
      きであるが、既存のエネルギーを止めて自然エネルギーを利
      用するのには研究がまだまだ必要であり反対である。
    意見をまとめるというのは難しいもので、まだまだ、考えてい
  る事があるのに書けない。自分の考えはまとまっているはずなの
  ですが。
                                                美優

#0029 kimot    8907310307

美優閣下
 RESをどうもありがとうございました。小生の雑多な書き込みを
整理していただき、本当に恐縮しております。

 さて、「1.  自然エネルギーの定義」ですが、閣下のあげた3点
に加えて、「再生可能なエネルギー」という点を改めて追加させてく
ださい。
 自然エネルギーの源泉は、地球内部の熱を使う地熱以外は、降り注
ぐ太陽エネルギーであります。水力のもとになる雨、そして風、植物
の産物を使うバイオマス、なども、つきつめると太陽エネルギーが姿
をかえたものです。つまり、太陽が燃え尽きたり、地球内部が冷えき
ったりしない限り、安定した供給(ただし、太陽エネルギーを受け止
める地球の面積には限度があるので、無尽蔵という表現は不適切かも
しれません)があると期待してよいのが、自然エネルギーだと思いま
す。
 もちろん、「再生可能」、という表現がよいかどうかは、論議の対
象かもしれません。

 また、自然破壊についても、それが「無い」とするのは、「げんぱ
つはぜったいあんぜんです」みたいな言い方そっくりになってしまい
ますので、やはり小生は避けたいと思っています。どんなものでも、
結局は環境への介入であるわけですから....「破壊の程度の比較
の対象は、現在利用され自然破壊が問題になっているエネルギー利用
とする」という基準はとても必要なことだと思いました。

 あと、(2)ですが、海洋温度差発電などは、海水を深いところか
ら組み上げたりするので、結構規模が大きくなったりするのではない
か、と思います。既にある地熱発電所も、結構大規模です。ここいら
については、やはりものによってケース・バイ・ケースとなるのでは
ないか、と思います。

 「2.資料」ですが、たしかにそうですね。ご指摘に、思わずうな
ってしまいました。引用した本の、サンシャイン計画の解説部分にも
波力発電が見あたりません(見落しかなぁ)。
 ちなみに、波力発電の研究はいろいろあるそうですが、代表格はや
はり美優閣下のいわれる、山形県由良沖(山形県の海岸部の南端くら
いのはずです)で実験が行われた波力発電バージ「海明」があります。
手元に詳しい資料がなくてどんな規模かよくわからないのですが、電
線を使って陸上への送電実験もやったそうです。国際共同研究であっ
たと思います(だから、予算の項目として別枠に位置づけられている
のでしょうか。うーむ)

 さて、「意見」の部分ですが、小生のたよりない性格からみて、こ
れはこの会議の進行とともに変わっていくかもしれません。でも、今
の時点では、美優閣下にまとめていただいたものが小生の意見だと思
います。
 で、美優閣下のご意見ですが、小生の考えとの対立点は、

>既存のエネルギーを止めて自然エネルギーを利用するのには研究が
>まだまだ必要であり反対である。

 という点でありましょう。これは、

>自然エネルギー利用による自然破壊の度合いは、微量利用の場合の
>み調査されて、大量利用の場合の調査は行われていないように思う。

 というご指摘ともかかわると思います。たとえば、太陽光をガバガ
バと発電に使った場合の気候変化、などというのは、未知の分野のは
ずです。
 もうひとつ、付け加えるべき論点は、自然エネルギーをつかまえる
装置の製造に、やはり石油など既存のエネルギーが費やされるという
点です。そうしたトータルなエネルギー収支については、小生の勉強
不足で手元になにも判断材料がありませんが、あるいは「赤字」とい
うことも十分考えられます。
 またたとえば太陽光発電をするための半導体素子を製造すれば、そ
れは半導体生産にかかわる環境汚染の原因となる、といった推断もで
きるでしょう。
 また、エネルギー供給源を分散型でやる、ということは、それだけ
公害源が分散する、という懸念もあると思います。
 自分で推進した方がいい、といっておきながら、一方で自然エネル
ギー利用のはらむ問題点は、どしどし指摘できてしまうのです。困っ
たものですね。

 以下は、現時点でも使えるものは使った方がいい、という小生の意
見の弁護ですが、地域によってはすでに、こうしたエネルギーの利用
がかなり行われているところがあります。
 そして、山間部や離島など、送電線をはったり発電用の燃料供給だ
けで結構コストがかかるところなど、自然エネルギー利用が有利な場
所があります。
 以上は先進国における自然エネルギーの補助的利用ですが、さらに
利用を考えるべき地域として、発展途上国の非都市部があります。こ
うした地域のかかえるエネルギー問題(薪をとるために森林が消える
etc.)を、少しでも改善することできれば、それは発展途上国の問題
を少しでも解消する武器となるでしょう。それには、原発や火発のプ
ラント輸出という手段もあるでしょうが、一方で、水車、風車、太陽
熱など、熟練技術者でなくても扱いやすい技術を工夫し、援助するこ
とはとても重要です。

 もっとフィクションに近い動機としては、たとえば大規模な戦争な
どで先進国の社会機構が破壊された場合、地域分散型の自然エネルギ
ー利用システムとその技術がある程度、破壊をまぬかれた地域に残存
していれば、惨禍の中でより多くの人間を救命できるかもしれません。

                         木元・拝

#0030 sci2754  8908021718

  木元様、私の意見に対する意見をありがとうございます。思わず
なるほどと思ったり、そうかなと思ったりする所もあります。

1.  自然エネルギーの定義について
  「再生」という言葉で思い出すのは、「再生紙」等の字の通りの
一度使用したものから何かを精製するというイメージが強くこの場
合は、最適ではないと思うのです。木元様の考えておられる「再生
可能」は半永久的な供給原が存在し、循環利用できるというところ
ではないでしょうか。ただ、私は循環利用については疑問がありま
すが。現在、循環している系を途中で利用して切り取ることが、自
然エネルギー利用の理論ですから。

  「自然破壊が無い」については削除致します。

  (2)については、削除したほうがいいのでしょうか。石油を利
用した火力発電は以下のようになります。
        (1) 原油を取り出す
        (2) 精製し重油を取り出す
        (3) 重油を燃やして水を温め蒸気を取り出す
        (4) 蒸気でタービンを回す
        (5) タービンにつながっている発電機が電気を起こす
  海洋温度差発電は以下のようになります。
        (1) アンモニアを海面で蒸発させる。
        (2) 蒸気でタービンを回す
        (3) タービンに繋がっている発電機で電気を起こす
        (4) 蒸気を深海部に送り冷やす
  たしかに工程に似た所があり、海洋温度差発電は僅かな加工では
ありません。ところで、海洋温度差発電は自然エネルギー利用の発
電でしょうか。定義の(1)にあてはまるかは分かりません。(3)
には当てはまります。循環にも当たります。
  しかし、良く考えると海洋温度というエネルギーが自然に加工せ
ずにあり、それを利用しているのですから(2)にも当てはまるの
では。

2.  意見
  大変失礼なのですが、木元様の意見の主旨が今分かりました。
  結局のところ、少規模な利用で利用できるところ、或いは利用し
たほうがいい場合は、利用しようというところではないでしょうか。
何を今さらといわないで下さい。(^_^!)
  それに関しては、私も賛成です。木元様の上げられた山間部や離
島などはいい例でしょうし。ブイや無人灯台の制御システムの電源
などは実用されていますし。僅か数百メートル離れた離島の電話用
の送受信機の電源などの例もあります。自然保護とか言わなければ
いいのではないでしょうか。
  私が疑問に思っているのは、自然エネルギーを利用すれば自然破
壊が無くなると思っていることに対してです。
自然エネルギーを利用することによって、自然破壊が無くなるとは
思っていませんし、自然破壊が少なくならないとも思っていません。
分からないというのが本音であります。この疑問が少しでも少なく
なればと思ったのですが。
私の未熟な書き込みが誤解されたようでして。
                                                美優

#0031 kimot    8908030309

美優閣下
 いえ、小生こそいたらぬ書き込みで、お手数をおかけしまして..
...
 やや厭世的な言い方になりますが、結局、人間が生活水準を高め
よう、とか維持しよう、とすれば、なにをやっても環境へ負担をか
けてしまうのだと思います。あとは、どの方法がもっとも負担が少
なくてすむか、という「決断」とか「判断」の問題だと思います。
最初に美優さまにたしなめられた、野菜工場の件でいえば、たとえ
ば地熱発電所の近辺なんかにこういう工場を集積することで、広い
農地への農薬散布が減らせるというメリットが仮にあるとすれば、
それも文明の選択肢のひとつではないか、と思ったわけです。
 もちろん、「生活水準」(本当に豊かかはともかく)を下げる、
あるいは、文明を放棄する、といった選択肢もあるでしょうが....

 小生も、「自然エネルギーを利用すれば自然破壊が無くなる」と
脳天気に考える論には賛成しません。また、「自然エネルギーなど
開発してもムダ」とみる槌田敦さんのような、突き放した見方も好
きになれません。
 医療や福祉など、近代文明の成果としてわれわれが享受している
恩恵は、一方でエネルギー供給がある程度ないとたちいかない面を
もっています(たとえば、筋肉や神経の難病で、人工呼吸器を使っ
ている人には、電力はときに生命そのものです)。そして、既存の
エネルギーが使えない日が、いつか来たときに、なにか頼れるもの
がほしい、というのが、根にあるのです。

 あと、「再生可能」という用語ですが、これはどうも学術用語と
して定着しているようです。なんだか、座りのよくない言葉だな、
とときどき思うのですが、やはり使ってしまいます。

 海洋温度差発電では、アンモニア(ないしフロン!)のガスを深
海部に送り冷やす案もあったかと思いますが、一方で、大型のプラ
ント構想では、発電された電気の一部を使って深海水を汲み上げて
使うタイプです。
 自然条件でも、対流のように深海水が海面へ湧き上がる現象があ
りますので(深海の有機物がプランクトンの増殖を促し、こういう
場所は好漁場となる)、破壊の程度についてはなんともいえません。
ただ、美優さまのおっしゃるように、なにかを燃やしたりして熱を
得るのではなく、「自然に加工せずに」ある熱を利用していること、
さらに新たな化学物質や放射性物質を環境にばらまくことはない、
という点で、自然エネルギーの範囲にはいるかなぁと存じます。

 今後とも、ごひいきにー (^_^;)       木元・拝

#0032 sci2754  8908031708

  木元様の意見に思わずうなづいてしまい、周りをキョロキョロし
て顔が赤くなってしまっています。決して、昼からビール→ウイス
キーと呑んで来た訳では...
まったく、木元様のおっしゃる通りだと思います。文明を放棄する
方法をとらない限り自然破壊は進むわけでして、しかしながら、文
明を放棄することは現実的でない理想です。しかし、自然は私の親
であり神であり心ではないかと思います。如何に自然破壊を遅延す
るかが、現実的な課題であります。野菜工場の件では、私の視点が
狭く総合的に判断できなかったようにも思いますが、農薬を使わな
いからこっちのほうがいいという考えには、賛成しかねます。農薬
を使わずに、かつ、人間の手が入っていない野菜を生産するかに議
論を行うほうが、より自然かと思います。そのためには、人間は楽
が出来ないかも知れませんが、それが自然というものではないでしょ
うか。自分が楽をするために考えるのが人間という人がいますし、
私も含めて皆そうではないかと思います。非常に矛盾に思います。
悩みます。楽をして自然と仲良くやる。そんなことは出来ない!
  話がめちゃくちゃになってしまいました。ごめんなさい。

  木元様の意見を見ると自然エネルギーを、自然保護を目的として
使用するという意見と、既存のエネルギーの補助として使用すると
いう意見があります。後者については全く反論の余地がありません。
うなずくだけです。しかし、前者については木元様も疑問をお持ち
であるようですが、賛成しているようです。私は前者に関しては反
対です。その理由は前にも書きましたが、まだ研究が不足していて
自然破壊に対してどのような影響を及ぼすか分からないからです。
  そこで、現在考えられている自然エネルギー利用で、どのような
物があり、自然に対してどのような影響を与えるか考えて見るとい
うのはどうでしょうか。ここで1番に戻る訳です。

                                                美優

ps.
  実に失礼とは思いますが質問を。木元様はいつも冷や汗をかいて
おられるようですが、どのような意味でしょうか。御迷惑なのでしょ
うか。

#0033 kimot    8908040351

美優閣下
 なんとなく、お互いの考え方の輪郭が、はっきりしてきた
感じですね。ひるがえって、自分のことを考えてみると、こ
れまで漠然と考えていたことを、美優さまとの対話のなかで、
はじめて言葉にさせていただいた(はっきりとした思考へと
脱皮させてもらった)気がします。本当に、ありがとうござ
います。感謝、深謝でございます。
 ところで、もしも小生が冷汗をかいているとしたら(いや、
ぜったいかいてますネ)、それは、自分があまりカッチリし
た考えを持たずに、ぼんやりとした好ましさ(いまでもこの
好感情はかわりませんが)によって自然エネルギーのことを
考えてきたことを、改めて自覚するプロセスでかいた冷汗で
ありましょう。小生こそ、ふらふらする考えを述べたてて、
閣下にごめいわくであったのではないかと...
 近く、風力エネルギーの話題をぼつぼつ書こうかと思いま
すので、よろしくお願いします。
                 木元・拝

#0034 sci2754  8908042101

  木元様、私も木元様との議論により自分の意見がしっかりしたも
のとなり、Watch.Sciでの感情的な考えが、落ち着いて自
分の意見となりました。このような機会を頂きましてありがとうご
ざいます。
  お互いの意見もはっきりしたことですし、具体的な自然エネルギー
について会議を行うわけですが、その時、その自然エネルギーを利
用することにより、予想される自然破壊と現実があればいいですね。
  風力エネルギーの話題。楽しみにしています。こちらこそよろし
くお願い致します。
  ところで、他の方の意見が無いようですが、どう考えていられる
のでしょう。
                                                美優

#0035 sci1060  8908050224

 いやあ、言いだしっぺの愚生がRESをほったらかしてお二人の
話に聞きほれてしまいました。

 ところで愚生の意見ではなく、PCVANで以下のような試みを拾って
来ましたので、ご参考までに。

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−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
 ●「丸木美術館・風と太陽のエネルギー・市民キャンペーン」を        ●
 ●                全国のみなさんに呼びかけます!!●
  ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

 丸木美術館の電気が止められています。原子力発電に反対する丸木ご夫妻の強い
意志に対して、東京電力がとった処置です。

 「ならば市民の力で、原子力に頼らない風や太陽などソフトエネルギーによる発
電を、丸木美術館に実現させようではないか」というのがわたしたちの提案です。

 すでに原子力発電の危険性は誰の目にも明らかです。「危険だからやめるべき」
と「危険でもやむを得ない」の主張の狭間で、わたしたちは、不安と背中合わせの
”豊かさ”の中で暮らすことを余儀なくされています。わたしたちは、この強いら
れた仕組みそのものを変えるための一歩を、踏み出したいと考えます。
 市民の力でソフトエネルギーによる発電を実現することは、わたしたち自身が、
現在のエネルギー供給と消費のあり方を問い直し、エネルギーの未来を考えること
につながっていくでしょう。
 ソフトエネルギーによる発電については、すでにさまざまに開発され、実用化、
商品化もされています。
 わたしたち埼玉県内の市民の力を合わせ、全国の心ある人々に呼びかけて、この
プランをぜひ実現させたいと思います。

 キャンペーンの出発にあたって、今わたしたちは、次のようなことが大切だと考
えています。

  ・自然光を取り入れるなど、電力消費の無駄を省く工夫をすること。
    ・単一の発電装置にたよらず、風力、太陽光など複合的な装置を考えること。
  ・大規模な発電という発想を見直し、コミュニティ単位、住宅単位の分散型・
   小規模発電の大切さを認識すること。
  ・発電装置の資金集めにとどまらず、エネルギー問題や原発のない社会のあり
   方を考えるきっかけともなるように運動をすすめていくこと。
  ・「30ボルト以上の発電については、発電所として通産省の認可が必要」な
   どにみられるようなソフトエネルギーによる発電の普及を妨げる電気事業法
   のもつさまざまな問題点を明らかにすること。

 この市民キャンペーンの当面の目標額を、一年後の8月6日までに、1,000万円と
しました。千円を寄付しようという人が全国に一万人、二千円ずつなら五千人いれ
ば手の届く額です。
 このキャンペーンをすすめていく過程で技術的な検討も深めなければなりません
し、さらにさまざまな課題に出会うこととも思います。いまだ気づかない問題もあ
るかもしれませんし、アイデアが寄せられるかもしれません。新しい提案だからこ
そ多くの人々の知恵と熱意を集めたいとわたしたちは考えています。

 ぜひ、わたしたちとともに、「丸木美術館・風と太陽のエネルギー・市民キャン
ペーン」を成功させるために、あなたの力をお貸しください。

 さわやかな風と輝く陽ざしが、丸木美術館の貴重な作品を明るく照らす日をめざ
して、ともに力を尽くしましょう。

   「丸木美術館・風と太陽のエネルギー・市民キャンペーン」呼びかけ人
          東  一邦(浦和市民連合)
          加藤久美子(おおみや市民の会)
          市川 定夫(埼玉大学教授)
          小島 美里(みずの会・新座市議)
          岩木 英二(革新議員会議事務局長・上福岡市議)
          清水 高子(川越ともに生きる会)
          菅原 幸子(三郷市議)
          真野 啓子(戦争への道を許さない女たちの会・埼玉)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                         転載責任 NBB00603 TaDaPaPa

 ということになっています。7月28日に記者会見し、翌日の朝刊にも報道され
ました。地方欄じゃなかったので、すこし評価してますよ、「毎日」さん!!
ほかのマスコミはどうだったのかな?

 8月5日に旗揚げの集会を浦和でおこないます。丸木美術館(東松山)じゃない
のでご注意を!! (丸木ではもちろん8月6日に集会ありますけど)

   日時:1989年 8月5日(土)午後2時より

   場所:さいたま共済会館 504 (TEL 048-822-3330)

   道順:浦和駅西口から徒歩10分
           県庁東口の交差点を左へ 平安閣のさき100m左側

   内容:経過報告と丸木俊さんの講演

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

       と、転載して茶を濁して去る阿波でした!

#0036 kimot    8908051011

議長閣下
 どうも、お手数おかけいたしましてござる!いや、なかなか
ためになるアーティクルでございました。
 朝日の社会面の記事では、「省エネ」の部分についての言及
がたしかなかったので、「むー」とかいってこの件には判断を
停止していたのです。
 ただ、それにしても、美術館の建物(現物はしりませんが)
の改造とか、自然光の採光の問題がまずぎりぎりまで検討され、
その上で自家発電をする、というスジ道でなくてはいけないと
思います。最初から、自家発電のフィジビリティ・スタディに
はいっても、どうなのかなー....
 でも、「30ボルト条項」について(こいつのおかげで、
大学などの代替エネルギー研究用の装置・系統まで電圧があげ
られない、というグチを聞いたことがあります。まったく、
構内の独立系統ならばよいみたいですが...)、きちんと
ふれてあったりして、かなりマジな取り組みだと思いました。
 今後を見守ろうと思います。
                       木元・拝

#0037 kimot    8908051529

前項の書き込みで、「構内の独立系なら..」というのは、
小生の記憶違いのおおウソでやんした。電気工作物から除外
されるのは、自動車、船舶などの独立系(船外・車外へ送電
するのはダメみたい...あ、あと鉄道車両と航空機も除外
対象です)と、「電圧30ボルト未満の電気的設備であつて、
30ボルト以上の電気的設備と電気的に接続されていないも
の」でした(電気事業法施行令)。
                   木元・拝

#0038 sci2754  8908051934

  阿波様、ありがとうございます。
  埼玉共済会館?会社の私の席から見えるではないか。でももう遅
かったみたい。
  ところで、原発反対運動を行うと送電が停止するのですか。これ
は、かんぺきに脅かしです。暴力です。ただし、原発反対としての
行動にどのような物があるか知りませんが。もし、過激派みたいな
ことをやっていたら送電を停止されても仕方がないのではないかと
思います。
                                                美優

#0039 sci1003  8908060221

丸木美術館のことですが、7/29読売新聞朝刊の埼玉県県南版によりますと、

  同美術館は原爆の図などで知られる丸木位里・俊夫妻の作品を
  展示しているが、夫妻が「原発分の電気料金は支払えない」と
  拒否したため

送電をストップされたとのことです。

  現在美術館は自然採光などに頼っており、薄暗いが、なんとか
  運営できている。

とも書いてありました。えーとそれから、

  美術館の電気を太陽光発電でまかなう場合、装置は六千万円も
  するという。

のだそうで、この1年で集めようとがんばってる1千万円は、専門家やメーカーと
相談して具体的な方法を確立するための研究費用などにあてるそうです。

てなわけでありまして、この埼玉県版読売新聞の論調を見るかぎりでは、電気なん
か止められてもかまわないよーん。という感じに見受けられました。電気を止めら
れたので急いで他の手段を見つけようというのじゃないみたい。1千万円の募金も、
まあ本当に自分で発電できるようになるかわかんないけど、脱原発意識の向上のた
めにもなんべ? ここはいっちょうバンと金かけて研究してみっぺ。みたいな結構
ホノボノした雰囲気のようでした。

とりあえず1口カンパしてみようかと思います。

RUKAS

#0040 sci1060  8908060236

 いいなああ>ホノボノした運動って
  ソンダケ
                     ゴミツクッタ阿波六吉

#0041 sci2754  8908061824

  なるほどね。望んだ訳ではないけれど、覚悟は出来る訳ですか。
私は、原発に関しては仕方がない派なので、ノーコメントとします。
もちろん、新エネルギー開発に対する行動には感激します。

                                                美優

#0042 sci3052  8908121521

丸木美術館のような問題を、比較的簡単に解決する方法があります。
 いま、丸木美術館は、携帯用のエンジン式発電機(ホンダとかヤマハで作ってい
るもの。お祭りの屋台などでよく見かける)を使っているようです。
 同じように携帯式で、薪を燃料にした発電機を、西ドイツで売っているようです。
20kWで300万円くらいだといいます。
 これを買ってくればよいのではないでしょうか。
 屋内配線につなぐ場合、電気工事士の資格がいると思いますが、発電部分は、資
格や許認可と無関係にやっても大丈夫だと思います。
 というのは、西ドイツでは携帯用の発電機として、無資格で使われていると思う
からです(要確認)。もし通産省がけちをつけてきたら、「非関税障壁だ」とさわ
げば西ドイツ政府が応援してくれるでしょう。
                      DAI

#0043 sci1060  8908130015

おかえりなさい!>DAI閣下
 さすがその道の専門家でござるわい!
 西独政府まで巻き込んでの戦略とは!!

 創刊ごくろうでござりました!
 また当軍でのご活躍、楽しみにしておりまするぞ。

                二代目最低会議偽長・阿波六吉

#0044 sci2754  8908140113

  自然エネルギーについて考える前に、既存のエネルギー利用につ
いて知る必要があると考えて、既存のエネルギー利用における、自
然破壊について考えてみました。

1.  火力発電(石油や石炭)
  1)  施設建設における自然破壊
      火力発電施設は海外から運ばれて来る石油を使用するために、
    海岸近くにあります。また、石油を保存する場所も同様に海岸
    の近くに建設します。港なども建設されます。よって海岸近く
    の山や平地などと海岸近辺の海の自然が破壊されます。
  2)  使用中の直接的な自然破壊
      二酸化炭素や私はよく知らないのですが酸性雨の元となる化
    学物質の煙突からの放出。温水の海への放出。
  3)  使用中の間接的な自然破壊
      石油を運搬する時のタンカーによる消費による破壊。例えば
    タンカーを建造する時の資源の消費や燃料の消費やタンカーが
    港へ行く為の海底の掘り下げなど、あげれば切りがない。
      石油や石炭を取る時の自然破壊。
  4)  経済性
      1KWあたり、10から11円ぐらいで非常によい。
  5)  将来性
      現在以上の効率を上げることは、大きくは期待が出来ない。
      燃料の石油は後45年ぐらいしか持たないと言われている。
      技術的には熟成されつつあり、リスクは少ない。
  6)  世間での評価
      石油タンカーの座礁などによる石油の流出などによる批判は
    あるが、火力発電への直接的な批判は少ない。建設計画地の住
    民による反対がある程度と思う。
  7)  備考
      非常に安定した電力供給を行え、世間での受入もよい。自然
    破壊は、二酸化炭素以外の物質の放出は、技術力の向上により
    かなり少なくなったとは聞くが、それがどの程度かは分からな
    い。問題は石油や石炭の供給がいつまで維持できるかであるよ
    うに思う。

2.  水力発電(ダム方式)
  1)  施設建設における自然破壊
      ダムは自然生物の濃厚な山奥に建設することが多く、ダムを
    建設する区域と施設の区域とトラックなどが走る道路による直
    接的な自然破壊が行われる。
  2)  使用中の直接的な自然破壊
      河の分断による生物系の破壊が行われるが、ダムによって出
    来た人工湖には生物が多く存在し、自然が蘇る。ただし、揚水
    型は湖に水が溜まったり減ったりの変化が多いので自然が存在
    しにくい。
  3)  使用中の間接的な自然破壊
      ダムに依って観光地が開発されることが多く。人間が多く出
    入りすることによる自然破壊がある。
  4)  経済性
      1KWあたり12円ぐらいで比較的よい。
  5)  将来性
      効率のよいダムを建設できる土地がほとんとなく、今後多く
    の供給は望めない。また、ダムの寿命は数十年ぐらいで、寿命
    が来たダムは放置されると思う。
  6)  世間での評価
      村や山などの水没に対する地元の反対が強いが、都会に住む
    人には余り関心がないようである。
  7)  備考
      自然エネルギー利用ではあるが、1)のような自然破壊が多く、
    問題があるが、一度建設した後は自然が復帰する割合が多いよ
    うに思われる。将来の見通しは暗い。

3.  原子力発電
  1)  施設建設における自然破壊
      比較的大きな土地を必要とし、その土地には多くの施設が建
    設される。その多くの施設の建設による資源の消費と土地の自
    然破壊が行われる。また、建設される土地は海岸沿いが多く、
    海岸の破壊も行われる。
  2)  使用中の直接的な自然破壊
      事故が発生した時の放射能汚染は、発生したその場所のみで
    なく地球全体に及ぶ。放射能汚染による生物への影響は大きく
    長期にわたる。
      温水の海への放出により海の生態系が破壊される。
  3)  使用中の間接的な自然破壊
      ウランの取り出し時における山林などの破壊が行われる。
  4)  経済性
      現在は1KW当たり9円で非常によい。しかし、余りにも強
    い世間での反対を説得させるために過剰とも思われる安全設備
    が要求され、コストは今後上がるものと思われる。
  5)  将来性
      世間の非常に強い反対により開発の遅延や建設場所の確保の
    問題などがある。
      技術がまだ開発途中であり、今後の研究次第では放射能も安
    全となるかもしれいない。(これは私の願望かも知れない)
      ウラン原石は後50年ぐらい分しかないと言われる。しかし、
    高速増殖炉などの開発によりもっと長引く可能性はある。
      放射能排気物の処理方法が現在全く見付かっておらず、将来
    でも見付かる見込みはないと言われる。
  6)  世間での評価
      非常に強い反対運動があり、それが主流である。
  7)  備考
      原子力発電は原子力爆弾の悲惨な放射能汚染の様子や、原子
    力発電の事故による余りにも大規模な破壊により、廃止すべき
    との方向へ世界では向かっている。世界の御機嫌を伺う日本と
    してはこれに従うことは間違いないと思う。現状は政府は非常
    に強く原子力発電を推進しているが、いずれは撃退の道を辿る
    であろう。私としては残念なような気がする。

  以上は、私が新聞やテレビニュースなどによる知識によるもので
あり、これが正しい訳ではない。むしろ、間違っていることや個人
的な感情が入っていることであろう。訂正して頂ければ幸いである。

                                                美優

#0045 sci2014  8908141133

  どこのダムかは忘れましたが、ダムが使用不能になる(泥がたまる)ことを防ぐ装置
がついたダムがあります。

  ダムのコンクリートの壁の下の方に左右2ヶ所穴があいており、普段は丈夫な門で
しきられています。泥で一杯になると、その門を開いて泥を出してしまいます。

  こういうダムだったらだめになることはないでしょう。

  ただ既存のダムにこの設備を設けるのはほぼ不可能だと思います。

Jumbo

P.S.
  私としては太陽電池の発電に期待をかけています。

#0046 sci1009  8908152356

東京湾の海底から砂を汲み上げる技術があるのだから
ダムの底の砂を取ることもできないかと思うのですがどうなんでしょう。
   sci1009:狩野

#0047 sci2754  8908160019

  そうすると、せっかくの生物も一緒に流されてしまうわけですね。
  太陽電池についても同じように考えていきたいとおもいます。
                                                美優

#0048 sci3633  8908221938

 あの〜・・・ハズすのが怖いのですが、いわゆる「乾電池」の代替に
「ゼンマイの復活」なんてのはどうでしょう?
各人が最低一つずつは持ってる腕時計、各家庭の目覚し時計、
こどものオモチャなどなど・・・・。
 昔のようにゼンマイ仕掛けに戻すと、かなりの数の電池が不要になります。

 でも、そもそも電池が何でできているかも知らない私なので、
ハズしたのなら無視して下さい。  シツレイしました〜。

            KONEKO

#0049 sci2754  8908222310

  ぜんまい式の時計は狂いが大きいので、受けいれられないでしょ
う。毎日合わせればいいことだけど、世間は受け入れられない。
最近、振り子によって発電を行い時計を動作させるというものがあ
りましたが、充電用の電池が中に入っていますし、値段が高く壊れ
やすいので、いまいちです。人間が我侭でなければ自然保護なんて
簡単なのに。
                                                美優

#0050 sci1060  8908230209

 昔、「自動巻き」ってえのが、腕時計でありましたが、どうだったんで
しょうねえ?
 考えてみれば、動力無し同然で動くってえ夢のような時計でしたね。
 なんで最近見ないんだろ?
 重いのと、値段が下げられなかったからなんだろうか?

 ちなみに愚生は、なんとなく道端で売っているぜんまい仕掛の時計を
買うのが趣味でしす。
 もともとは電池式の時計が高かった頃に、すぐ腕時計をなくしていたので、
できるだけ無くしてもいい安物を買っていたのですが、電池式の方が下手を
すると安くなってしまった今も買っているのは、多分、安物のゼンマイ時計が
好きだからなのだと思います。
                              阿波六吉

#0051 kimot    8908230313

>人間が我侭でなければ

という美優閣下に1票。小生も、使い捨ての電池式時計は
もう買わないで、長持ちする機械式時計をもう一度使おう
と思います。小生が中学入学のときに買ってもらったシチ
ズンセブンスターv2は、足掛け17年使用していました。
末期には、ずいぶん信頼性に乏しかったけど(最後は、リ
ューズがもげるという壮烈な戦死を遂げた)、でもまった
く使えないワケではなかった。

ちなみに、一度大阪へ日帰り出張のさい、ワザと腕時計な
しで行ってみたことがあります。ほとんど不便を感じませ
んでした(大阪大にいってかえってきたんですが)。
もちろん、世の中にいかにたくさんの時計があふれている
か、ということの体験でもあったのですが...でも、正
確な時計を個人が持っている必要もまた、現状ではたぶん
ないのかもしれません。世の中のクロックが、あてになら
ないようになった時、はじめて必需品となるのでしょう。

そして、世の中の各種のクロックが、ぜんまい式程度の正
確さでも十分である、ということは、高品質のエネルギー
でなくてもええやんか(周波数などのそろった電気のこと
を念頭においています)ということへつながるんじゃない
かなー、とか勝手に夢想しています。
                  木元・拝

たとえば、カメラのモータードライブなんかぜんまい仕掛
でもよさそうな気がする。ディスクドライブ、はムリだろ
うなー。あと、体力があれば
扇風機なんていけるかもしれません。たぶん、使用前後が
クソ暑いのでしょうが....
プリンタの紙送りの動力、もムリかな。

#0052 sci2014  8908230341

  明るいところで使うものでしたら、「太陽電池+充電式電池」でいいと思います。腕時
計とか。電卓とか。
                                                       from Jumbo(sci2014)

#0053 sci2754  8908230545

  阿波閣下
  私の父がかなり前に「自動巻き」腕時計をしていましたが、重く
て壊れやすかったのを覚えています。値段はチョットかなり?高い
ような気がしました。最近見ないのは電子式時計が正確で安く手に
入るからでしょう。時計に自然破壊を考える方は少ないですから。

  木元閣下
  私は時計をしなくなってから半年以上たちます。最初の理由は、
バンドが切れたので、買おうとしたら4、5千円したのです。バン
ドを3回買えば時計を新しく変えると思うと馬鹿らしくなってしま
い。そのままです。家と駅と会社に時計があれば不便さを感じない
ものです。ただ、時計でおしゃれが(似合わないのにフォーマルな
時計が好きでした)出来ないのが残念。これ我侭。
そして、世の中の各種のクロックが、ぜんまい式程度の正確さでも
十分である、ということは、高品質な音や映像を求めなくても十分
なのです。んーー趣味が一つ消えるか?
昔のカメラや今でもプロ用のカメラはフイルムの送りや巻戻しは手
動です。使ったことがありますが、別に不便とは感じなかった。
                                                美優

#0054 sci3052  8908301954

 しばらく留守にしていましたが、「分散型エネルギーのご案内」のコーナーで美優閣
下や木元閣下と議論が始まりそうになり、木元閣下に促されたので、再びこのコーナー
にやって参りました。

 そこで恐縮ですが、少し話をさかのぼって、「自然エネルギーとは何か」の話題につ
いて私の意見を書かせていただきます。このあといろいろな議論をすることになるでし
ょうから、出発点をはっきりしておきたいのです。
=======================================

 まず、エネルギー問題に関する議論の前提として、槌田敦氏らのエントロピー理論を
基本におきます。詳しくは、槌田「資源物理学入門」(NHKブックス)(名著!)な
どを読んでいただくことにして、いま必要なポイントを書き出すと、以下のようなもの
です。ただし、槌田氏の言葉そのものではなく、私の言葉にしてあります。したがって
「槌田理論」に対する誤解や理解の不備があるかもしれません。

  (1) 「生きている系」は、積極的にエントロピーを捨てている系(「成長」という
    要素を除けば定常開放系)である。
  (2) 定常開放系は、より大きな定常開放系の中にしか存在し得ない。ただし宇宙全
    体は充分大きいので、天文学的な時間で考えない限り定常開放系に準ずるもの
    と考える。
  (3) したがって、地球上で生物が生きていられるのは、地球がエントロピーを捨て
    るメカニズムを持ち、定常開放系になっているからである。
  (4) 地球は、主に水循環(地表で蒸発した水が上空で再び水にもどり、雨となって
    降ってくる)によってエントロピーを捨てている。
    これによって捨てられるのは熱の形のエントロピーである。物の形のエントロ
    ピー(放射性廃物やある種の化学物質など)を捨てるメカニズムは、地球には
    ない。
  (5) また、地表で発生するエントロピーを水循環に乗せるのに、生体系の循環が大
    きく寄与している。
  (6) 以上のことから、人間社会、生態系、地球が生き続けるために、次の2つのこ
    とはしてはならない
      a. 熱の形のエントロピーに変換できない廃物を出すこと
      b. 各地域における水循環・生体系の循環を、回復能力を超えるほど傷つけ
      それによってエントロピーを捨てる力を弱めること
    もちろん、地球の大きさと寿命を考慮して、充分少ない量ならば廃物を貯めて
    いってもあまり問題にはならないというように、「程度」の問題はある。

 さて、人間の活動がどの程度に自然破壊を起こすかということが問題となりますが、
その前に、どういうことを「自然破壊」とよぶか、決めておきましょう。
 比較的ポピュラーな考え方で、「人為」と「人為以外の現象(自然現象)」とを峻別
し、「人為」はすべて自然破壊である、とする考え方があります。「自然破壊」という
言葉を使う場合、たいていの人は多かれ少なかれこの考え方を持っているようです。
美優さんのご意見にも、その傾向が強いように思えます。
 しかしながら、私はこの考え方は適当でないと思います。「自然」と「人為」をあま
りはっきり分けてしまうと、「生態系の一員としての人間」という考え方ができなくな
ってしまうからです。少なくとも地球上の生態系について考える場合には、人間は特殊
な存在ではなく、生態系の一員と考えるべきでしょう。
 そこで、「自然破壊」とは次のようなものだと考えることにします。
     a. 熱の形のエントロピーに変換できない廃物を出すこと
     b. 水循環・生体系の循環を、回復能力を超えるほど傷つけ、それによって
      エントロピーを捨てる力を弱めること
 すぐお気づきになるように、これはエントロピー理論の(6)で禁止したことがらです。

 「a」の方は、「放射性廃物」などをイメージすればよいのですぐわかると思います
が、「b」は少しむづかしいので、江戸時代に武蔵野地方で行われた人間の活動の例を
取り上げて説明を加えておきましょう。
 「武蔵野」というと私はすぐにケヤキの木を思い出すのですが、ケヤキや、ナラ・シ
イなどで構成される雑木林が、武蔵野の自然として知られています。ところがこの雑木
林の多くは、江戸時代初期には葦などが生えた湿地帯で、そこに人間が植林したために
雑木林になったといわれています。植林をした理由は、屋敷林などとして居住環境をよ
くすることや、薪や炭を利用することが目的でした。
 葦原と比べて、新林の方が生態系の循環の規模が大きく、エントロピーを水循環にの
せる力も大きいでしょう。植林によってエントロピーを捨てるメカニズムが強化された
ために、薪や炭などを利用することができるようになったと見ることができます。
 このような事例をみると、人間が生態系に変更を加えることでその地域のエントロ
ピーを捨てる力を大きくし、その恩恵にあずかれる場合があることわかるでしょう。
 生態系に人間が介入することはすべて自然破壊だという考えに立てば、この事例も自
然破壊の1例です。しかし上で決めた定義によれば、自然破壊(エントロピーを捨てる
力を弱めること)とまるで逆のことをしているわけです。
 エントロピー理論にもとづく自然破壊の定義(a,b)を理解していただけたでしょう
か?

 次に生産活動について考えてみましょう。生産活動はエントロピーの発生をともない
ますから、人間が生産力を高め、それによって幸福を追求する場合、次の2通りのやり
方があります(生産力を高めないで得られる幸福もあるが、それはまた別の問題)。
  (1) 低エントロピー資源(低エントロピーの熱エネルギーを発生する石油や、エン
    トロピーの捨て場としての海など)を食いつぶし、低エントロピーのストック
    を高エントロピーの廃物に変える過程で生産を行う
  (2) 地域の(ひいては地球の)エントロピーを捨てる能力を高め、その分生産規模
    を拡大する(先の江戸時代の植林のような活動)

 ここまでくれば、何を「自然エネルギー」と呼ぶべきかおわかりになった方が多いで
しょう。今日の自然破壊的なエネルギー利用は(1)であり、自然エネルギーとは、(2)の
ような形で導入されるエネルギーと考えればよいわけです。
 また、「ストックとフロー」という観点でみれば、(1)はストックの食いつぶしであ
り、(2)はフローの活用であると言えるでしょう。そう考えれば、自然エネルギーが
「再生可能エネルギー」と呼ばれることや、エコロジストが口にする「Sustainable」
という言葉の意味(ストックを食いつぶす生活は Sustain できない)もはっきりして
きます。

 今日のところはここまでにしておきます。次には、自然エネルギーを活用してどのよ
うな生活ができるかについて、小論をUPさせてもらうつもりです。
                               DAI

#0055 kimot    8908302353

おおっ、DAI閣下のおでましだ!!
どうも、ご足労いたきまして、恐縮です。
小生も、改めて昔読み飛ばした資源物理学
入門を、読み直そうと思います。今後とも
よろしくお願い申し上げます。
              木元・拝
p.s.
いやー、この会議はなかなかタメになりま
すぞえよーいち、とミニ宣伝でございまし
た。

#0056 sci2754  8909041711

  DAI閣下
  閣下の意見で大きな所では納得のいくものです。例えば、理論の
(6)b.などは、首がいたくなるほどうなずくものです。しかし、熱
の形のエントロピーに変換できないものというところで、「放射性
廃物」が変換できないとあります。自然には放射性物質がレベルの
程度はあれ存在します。しかもそれは、自然によって生産され続け
ている筈です。この放射能は何処で捨てているのでしょうか。無知
な私に教えて下さい。
  もう一つは自然エネルギーが何故(2)になるのか今一つ分かり
ません。自然エネルギー利用は自然を分けてもらうものと考えてい
ます。つまり、石油発電と同じことです。石油だって自然でしょう。
そう考えた場合、自然エネルギーと既存のエネルギーとの区別を付
けるために、前の私の定義を述べた訳です。
  最後に、現在の人間が自然の許容範囲に収まるには、人口や一人
当たりの消費量を考えても、無理なのではと考えています。

                                                美優

#0057 sci3052  8909042041

  美優 閣下

* 天然の放射性物質について:
 放射性物質は、放って置くと自然に放射線を出して、放射性を持たない物質に変わっ
てゆきます。(このことについて充分な知識がなければ、放射能などに関する一般向け
の解説書を何かお読みになって下さい)
 そして、放射線は熱に変わりますから、実は放射性物質のエントロピーは熱に変わる
わけです。
 問題は、放射性物質の発生量と、自然に非放射性物質に変わっていく量のバランスで
あって、ある一定量が地上に存在し続けることにあります。また、プルトニウムのよう
に何万年もたたないと減ってくれない物質の場合は、事実上エントロピーが熱に変わら
ないものと考えていいでしょう。

* 「自然エネルギー」について
 要は定義の問題です。
 私は「自然エネルギー」という言葉は全く使わないのですが、このコーナーでは「地
球環境に悪影響を与えず、将来にわたって人間が使い続けていくのに適当なエネルギー
」というような意味で、「自然エネルギー」という言葉を使っていると思ったので、そ
れならばこういうエネルギーがそれに該当する、と主張するために「自然エネルギー」
という言葉を使ったまでです。したがって、以後この言葉は使いません。
 それではどんな言葉が適当かというと、ぴったりする言葉がないのが実状です。「再
生可能エネルギー」、「環境調和エネルギー」など、いくつかそれらしい言葉はあるの
ですが。
 適当な言葉がないのでとりあえず、という前提で私はふだん「ソフトエネルギー」と
いう言葉を使っているので、ここでもそれでいくことにします。
 それと、定義の(2)ですが、確かにちょっと問題があったので、次のように変更し
ます。

(2)次の2通りのうちのいずれか
    (a) 放って置くと自然にエントロピーが増大してしまうプロセスに介入して、
     エントロピーを捨てる(エネルギーを利用する)
          たとえば、太陽熱温水器
    (b) 地域の(ひいては地球の)エントロピーを捨てる能力を高め、その分のエ
     ントロピーを捨てる(エネルギーを利用する)
          先の文章で説明した通り

 なお、さきに述べたように、人間も生態系の1員であると考えていますから、人間が
他の生物(場合によったら無生物)の活動に介入し、生態系のあり方に変更を加え、そ
れによって自らの活動に(少なくとも短期的に)プラスになるようにすることそのもの
は、特に問題ないと考えます。この
 それゆえ、上記の(b)を強調したかったので、先の文章でつい(a)を落としてしまいま
した。−−これはいいわけ。
                          DAI

ps.
 生態系うんぬんについてよく分からなければ、生態学の勉強をして下さい。かくいう私も勉強不足を痛感し、何冊か本を買おうとしているところです。

#0058 sci2754  8909102036

  DAI閣下
  放射能の話をありがとうございます。許容範囲が非常に小さいた
めに、原子力発電はその範囲を超えているわけですね。

  自然エネルギーについて(ソフトエネルギー)
  定義については分かりました。ここでの自然エネルギーの定義に
も再生可能というのがあります。これは、地球上での自然的な循環
のなかに割り込んでエネルギーを利用しようということです。DA
I閣下の考えられているソフトエネルギーはこの再生可能エネルギー
の中の一つなのではないでしょうか。
閣下の意見を見ていますと、エントロピーを吸収する形で利用すれ
ば自然破壊は起きないのではという考えでしょうか。そのように見
えたのですが。
                                                美優

#0059 sci2714  8909120357

DAI閣下、

すみません、小生はエントロピーが増大するとか減少するという表現はわかって
る(つもり)ですが、エントローピーを棄てるとはどういうことなのでしょうか。
ちょこっと説明がいただけたら、嬉しいのですが...。

                                        通りすがりの好奇心  KITA−2

#0060 sci3052  8909121946

   美優閣下

 閣下のおっしゃる「再生可能エネルギー」と、私のいう「ソフトエネルギー」は
ほぼ同義です。
 ただ、「自然の循環に割り込む」というよりも、「流れを損なわない範囲で流れ
を曲げる」と考えていただいたほうが私の考えに近いと思います。
 それから、「エントロピーを吸収する」という言葉は物理的な意味がはっきりし
ません。あくまでも「エントロピーを捨てる」ということに意味があるのです。

   KITA−2閣下

 「エントロピーを捨てる」というのは、ある系(生物体とか、地球とか、KIT
A−2閣下の肉体とか)が低エントロピーのエネルギーや物質を取り込んで、同じ
量の高エントロピーのエネルギーや物質を排出することです。
 特に、そのような行為を積極的に行っている場合を指すことが多いでしょう。「
捨てる」という動詞にはそのような積極的な意味あいがあります。
 そして、そのように積極的にエントロピーを「捨てて」いる系を「生きて」いる
と呼ぶわけです。
 地球がエントロピーを捨てるメカニズムは気象学的な自然現象ですが、そこにな
にがしかの積極性を感じて、「地球も(疑似的に)生きている系だ」と見る考え方
があり、私はその考え方が好きです。
 ただ、ガイアがどうした、といった表現で地球を神秘化するのは嫌いですが。

 15日から17日まで、水車むら会議主催の水車ツアーで、大分・福岡・佐賀に
行ってきます。
 先に予告したソフトエネルギーの評価についての話は、11月のエントロピー学
会で発表する内容ですので、9月中か10月中ごろまでにはUPできると思います。

 エントロピーの話は、とてもこの場で話しきれるものではないので、興味のある
方は(KITA−2閣下!)、槌田敦「資源物理学入門」(NHKブックス)を読
んで下さい。
                        DAI

#0061 sci2754  8909142336

  DAI閣下
  閣下のおっしゃる「ソフトエネルギー」ですが、いくつか疑問が
わきましたので

  「流れを損なわない範囲で流れを曲げる」ということですが、
「流れを損なわない範囲で」ということは自然の許容範囲内での利
用という意味と思いますが、その程度住むような利用で、この便利
な消費生活を送っている人間は暮らすことが出来るのでしょうか。
私が考えるには、自然の許容範囲は現在人間が消費しているエネル
ギーに比べれば微々足るものと考えます。そこで少エネルギーとい
うものが出て来ると思いますが、はたして少々のエネルギーを節約
したところで自然の許容範囲の中に入るでしょうか。(ここでの少
々とは半分とか1/3とかのことです)例えば、山奥の水道、電気、
ガス等のない自給自足で暮らしている所は、自然の許容範囲の中で
暮らしているものと思いますが、都会に住む人間の何分の1ぐらい
でしょうか。それは半分とかではない筈です。「ソフトエネルギー」
といえども、実用的な供給量を得るためには自然の許容範囲を超え
るのではと思います。
  ただ、「ソフトエネルギー」のいい点は、既存のエネルギー利用
に比べて短期的には自然破壊という面では、有効ではないかと思い
ます。
  それと、誤解があるといけませんので、私は「ソフトエネルギー」
又は「自然エネルギー」利用については反対派ではなく、慎重派で
すので。
                                                美優

#0062 sci2714  8909150358

んー、また宿題をもらってしまった。
                                      通りすがりの代行疑喋  KITA−2

#0063 kimot    8909170555

 えー、ごぶさたしておりました。やっと本日、11月号の処理が
ひと段落つき、このコーナーに書き込む元気がでました。ほんとに
このコーナーについていくには、エネルギーが要るわいなぁ(^。^;)

 というわけで、まずいきなりDAI閣下に質問。

 過日、エネルギー問題に関する槌田敦氏の講演を上智大学で聞き
ましたが、氏は太陽電池はもちろん、水力、風力の利用について、
きわめて否定的な見解を述べておられました(バイオマスガス発電
については確か論及せず)。結論としては、エネルギー消費の削減
が主題でした。とすると、槌田理論に立脚する以上、DAI閣下が
おっしゃることのうち重要なのは、分散研で「消費量や消費構造の
問題が最重要という認識はメンバーの皆が持っていると思います」
という方なのであって、「分散研では小水力や木質に取り組んでい
ます」の方ではないのでは?つまり、エネルギー生産(もしくは変
換)ではなく、その消費に関する研究会を閣下が新たに主宰した方
がよいのではないでしょうか。

>単なる「節約」でなく、積極的に身の回りのエネルギーを見直し、
>消費を考え直す契機として、「薪で発電ができるのですよ」とい
>ったことを言っているのでもあります。

 上記3行は、なんだか意味がとれません。利用しやすい形にエネ
ルギーを変換するのは大変なんだ=エネルギーは貴重なんだ、とい
うことを実体験しよう、という呼び掛けなのでしょうか。だとする
と、ちなみに、薪発電で使う炉やタービンは、どうやって入手する
のでしょうか。石油を吸ってできた廃物でしょうか。むしろ、電気
なしで生活するスタイル(たぶん、考えておられると思いますが)
の研究・設計の方が、身の回りのエネルギー消費を見直すためには
有効なのではないでしょうか。

 というわけで....以上、底意地のよくないことをだらだら書
いたのは、小生が根性まがりのためです。立場としては、小生は慎
重派の美優閣下よりはDAI閣下に近いはずです。しかし、このコ
ーナーでは、美優閣下の発言がより説得力を持っているように感じ
ています。美優閣下の前項のご質問とあわせて、どーかご回答くん
なましスリスリ。

 ところで美優閣下。貴殿は、「自然が我々に与えられるエネルギ
ーの中で生きていこうとするならば、人間はかなり昔の時代の生活
を行わなければいけないと思います」と述べられてますが、では、
貴殿自身はそうした昔への回帰をするハラづもりがあるのでしょう
か、それともそんなことはできないから環境破壊はある程度は仕方
ない、の立場なのでしょうか。ドッカァーン.....キラワナイデネ、ウッフン

                    木元・拝

#0064 sci3052  8909181510

いま九州から帰ってきたところです。

 とりあえず、美優閣下と木元閣下に直接の回答にはなりませんが、ソフトエネルギー
の量的な面について少々コメントします。
 日本において自然(「自然」という言葉は私にとって意味を規定しがたい、使いにく
い言葉なので以後「生態系」という言葉を使います)が維持されるかどうかは、森林(
及び適正規模の農地)が維持されるかどうかということとだいたい同じことと考えてよ
いと思います。
 (森林という言葉は、微生物から高等動物、そして林木までが調和のとれた生態系を
構成している状態を指すと考えて下さい)
 森林を破壊することなく利用できる森林エネルギー・小水力エネルギーの量について
は、これから研究をしようとしているところですが、直感的なヨミとして以下のように
考えます。
 1978年の1次エネルギー消費量1.6×10^16MJ(10の16乗を10^16と表記しましたが、
みなさん、この表記法でいいですか?、MJはメガジュールです)に対して、森林を荒す
ことなく供給できる森林エネルギーはその1/10くらい。
 1989年の夏の発電量のピークが確か1.2×10^11kWぐらいだったと思いますが、小水力
発電の発電能力は1〜2×10^10kW程度。

 あ、間違えた。1978年の1次エネルギー消費量は1.6×10^19MJだ。森林エネルギーの
供給能力はやはりその1/10程度。

ピーク時の発電能力でなく、年間の発電量でいけば、1×10^10kWでも、年間に発生する
エネルギーは3×10^17です。

 いきなりPCに向かって書いているのでかなり数字がいい加減になりましたが、要
は、今の日本の1/10くらいの消費エネルギーはまかなえるだろうと思っています。それ
に加えてソーラーハウスの技術を活かしたり、少しづつ石油を使っていけば、かなりリ
ッチな生活をおくれると私は信じています。きちんとした数字はいずれ書きます。

 いま「信じている」と書きましたが、その辺のところで、先の木元閣下の質問に対す
る美優閣下の回答に興味があります。
 「どっちみち生態系に調和した生活などできないから今の方向で仕方がない。だめな
ときはだめだ」と考えておられるのか、「ソフトエネルギーなどというものよりもっと
ずっと少ないエネルギー消費でやっていける」と考えておられるのか。
 私は、上記の程度のエネルギー消費量まで減らすことは可能であり、かつその程度な
ら生態系に調和してやっていけると「信じて」います。というよりも、人間の生活と地
球・生態系の能力がもし折り合いをつけられるならばその辺のレベルにしか落ちつきよ
うがないと考えていると
いった方がいいでしょう。「信じている」とういうのはそういう意味です。

 槌田さんの考えもその辺にあると私は思っていたのですが、木元閣下の聞かれた話は
どんな文脈だったのですか? 「今と同程度の消費量をまかなうための水力・風力」に
対する批判ではありませんでしたか?

 だいぶ混乱した文章を書きましたが、今日のところはこの辺で。

                   長旅から帰ってビールがおいしい
                            DAI

#0065 sci2754  8909181551

  木元閣下
  おしさしぶりです。お土産のドカーンをありがたく頂きまして、
という訳で私の考えです。
  「昔に戻らなければいけない」というのは、自然の許容範囲で人
間が生きて行くためにはそのくらい消費を少なくしなければいけな
いという意味です。実際に昔に戻れるかというと一度楽を覚えてし
まった人間ですから無理だと思います。環境破壊は防ぐ為の努力と
結果を出さなければいけないと思いますが、生半可なことでは許容
範囲にはならないと考えています。防ぐ為の努力は環境破壊の時期
を延ばす為のものと考えています。
  もし、昔の生活に戻らなければいけないならば、何らかのトリガー
が必要と思います。
                                                美優

#0066 kimot    8909181817

あ、美優閣下、どうも〜〜〜。すいません、どかんしまし
て。どうも、ありがとうございました。
これで、たむけん閣下のご登場があれば、このコーナーも
かなりえねるぎぃ密度が高まりましょうスリスリ。

槌田先生は、原発を推進している人々が水力、太陽電池、
風力などの開発を支援している、といった意味のことを
話していらっしゃいました。それ以前に、水力について
はあまり具体的数字が出なかったと思いますが、たとえ
ば風力については、カリフォルニアなどでも年間稼働時
間はごく少なく、現在どんどん減りつつある、というこ
とをおっしゃっていました。
太陽電池については、屋根を利用して発電する、といっ
た規模では役にたたない、とか指摘されていました。

結論としては、生活様式の変化ということが語られてい
て、現存の文明から脱却するためにいわゆる自然エネル
ギー開発に期待したい、といった論点はみえませんでし
た。それとも、小生の理解力不足でしょうか。

                  木元・拝

#0067 sci3517  8909231522

 ご招待にあずかりました たむけん でございます
何が[自然]で何がそうでないかは単なる[定義]の問題なので飛ばして
問題なのは地球規模のエネルギー収支でありましょう
 細かい分類がされているようですが[人類]の利用出来るエネルギーは
すべて[どこか]からきて[地球外]へ捨てる[過程]で[利用]される
わけで[太陽による照明]は直接太陽からのエネルギーを利用しており
[核エネルギー]は(たぶん)[太陽系生成以前の超新星]で封じ込められた
エネルギーの利用でしょう 以下は[すべての資源についての見解]です
 超長期的に見て[人類]が[宇宙]で[意義]のある存在になるためには
まず[存在]し続けなければなりません もちろん[人類]どうしで
激しい生存競争をしてその結果[生き残った]ものが[継承]するといった
[他の生物と同じレベルの]生き方もあるわけですが もう少し[万物の霊長]
として[思い上がったプライド]を持ってもいいと思います
 生体系を[食いつぶす]のでなく[使った分は補充する]ことでバランスを
保つことを考えなくてはなりません
 [備蓄エネルギー]として[木]を使う場合それに見合うだけの[貯金箱]と
しての[植林]が必要です(太陽がエネルギーを寄付してくれるでしょう)
 さらに根元の問題として[人口爆発]がありますがこれについては続編で....
人類は他の生物より優れているという[希望]にすがりついているわたしです

#0068 sci3517  8909231742

 [エネルギー消費と人口爆発]たむけん

現在地球上で利用されているエネルギーは大部分が[人口爆発]のおさまった
地域で使われています そしてこれから[現在人口爆発中の地域]が大量消費
に参加します そしてエネルギー資源の奪い合い,更に深刻な食糧の奪い合い
その先にあるものは[武力の行使による悲惨な人口削減]です

 まだ間に合います(そう信じます)太陽が与え続けてくれるエネルギーで
地球上の人類全てが豊かな生活を送ることが出来るだけの人口までどのくらいの
[ゆとり]があるでしょうか
 身近なところから[太陽エネルギー]の有効利用に心がけねばなりません
[木]を切ったあと[植林]しなければいけません
 それが[過去]から受け継いだ環境を[未来]へ引き継ぐ[現代]の責任です
 そして[人口増加]が[太陽エネルギー利用率の上昇]とバランスできた
時はじめて人類は名実共に[地球の盟主]たりうるのです

[化石エネルギー][元素エネルギー]の消費はあくまで臨時の間に合わせです
[太陽エネルギーの有効利用]と[人口増加のコントロール]が出来ない間は
◆◆◆◆◆◆ [人類]は[地球]の[寄生虫]にすぎません  ◆◆◆◆◆◆

#0069 sci3517  8909231801

 [前回の前に作った文なので....]たむけん

エネルギー収支の[目標]は[その時点で利用できる太陽エネルギー]の
量と[使用するエネルギー]の量をバランスさせることでしょう
 石油等の[化石エネルギー]や核等の[元素エネルギー]は[使えば備蓄が
減る]だけで[人類が補充出来る]ものではありません
 もちろんここで言う[太陽エネルギー]は[海から蒸発して山に雨となって
降る水が持つポテンシャル・エネルギー]とか[光合成作用により木が育って
蓄えられる化学エネルギー]等を含みます
 [太陽からの恵み]ではないのですが[地球が保有している熱エネルギー]
や[月が地球の周りを公転していることにより海水とその他の地球が同期せず
に起こる潮汐作用の持つ位置エネルギー]も無駄に[宇宙]へ放射する途中で
[利用]出来ればと思います 施設を作るために使うエネルギーは取り出せる
エネルギーの範囲で足りるでしょう(異論があれば[論拠]を挙げますが)

 とにかく 消耗型のエネルギー経済の行く手にあるのは 暗黒に違いない
のですから [種籾を食べずに済む間に]次の対策を立てねばなりません
そして解決策の見つからない間は[節約]が[破局]を先へ延ばすという
[時間稼ぎ]の[消極的だが効果的]な手段でもあるでしょう

#0070 sci3517  8909231803

 おまけ 木元さーん 訪問の[手土産]はこんなところで よろしいですかー?
 たむけん

#0071 kimot    8909260154

うへへーい。どうもすいません。
RESはまた後ほど....木元・拝

#0072 kimot    8909270146

 どうも最近忙しくて、このコーナーを留守がちにしておりまして
...デベデベ

美優閣下、たむけん閣下

 自然の許す範囲で生きるためには、近代以前、あるいは文明以前
の資源消費レベルで生きられればいいに決まっている、しかし、
「実際に昔に戻れるかというと一度楽を覚えてしまった人間ですか
ら無理」。この美優閣下の考えには、同感です。「楽」とともに、
我々が「善」としている、個人の尊重とかいった価値は、ある場合
には資源消費の増大によって支えられているものなのだろうからで
す。非生産的人口に対してときに歴史は過酷でした。

 結局、自然エネルギー開発も、一種の延命策にしか過ぎないのか
もしれません。そして、昔の生活に戻るための「トリガー」とは、
美優閣下がたぶん想定しておられるように、悲惨な国と国、民と民
同士の戦いであるのかもしれません。あるいは、汚染か...

「この3つの災害、すなわち(中略)火と煙と硫黄とによって、人
間の3分の1は殺されてしまった。(中略)これらの災害で殺され
ずに残った人々は、自分の手で造ったものについて、悔い改めよう
とせず(以下略)....」(ヨハネの黙示録第9章18-20節)

 地球のために、あるいは自分たちのために、僕らはネアンデルタ
レンシスまで退却すべきなのか。これについては、たむけん閣下に
一言あるようです。
>もちろん[人類]どうしで激しい生存競争をしてその結果[生き
>残った]ものが[継承]するといった[他の生物と同じレベルの]
>生き方もあるわけですが もう少し[万物の霊長]として[思い
>上がったプライド]を持ってもいいと思います
 ここいらは、我々が不完全ながら築いてきた社会、弱肉強食から
とにかく脱却しようともがいてきた社会、換言すれば、「他者にや
さしくあろうとがんばる社会」を維持しようとする、泣きたくなる
ほど共感できる言葉です(ちなみに、小生が文春ではなく朝日に入
社したいと思ったのは、ひとつには社会ダーウィン主義の魅力にの
めりこんでいく文春よりも、痩せ我慢でも社会ダーウィン主義に反
発している朝日の雰囲気にひかれたためでした。ただし、これは趣
味の問題かもしれません。社会的負担の増加に反対して血友病患者
が子供をつくることに異議をとなえた論客を支持したメディアと、
エネルギー消費レベルの向上がさまざまな前近代的悲惨を減らすだ
ろうと信じて原発推進を唱えた記者がいたメディアと...)。

 人類を、「宇宙船地球号のスチュワード・スチュワーデス」とい
う風に表現することがあります。お客よりも、責任が重い、という
ワケでがんすね。しかし、スチュワードが率先して客席にゲロ吐い
て回る飛行機があるのか....まさに、あとは、
>人類は他の生物より優れているという[希望]にすがりついてい
>るわたしです
 という、たむけん閣下の言葉に、すがるしかありますまい。経済
システム、という第二の自然で弱肉強食している我々なのですから。

 文明とは、実は、その結末に自己否定をはらんだ、矛盾だらけの
存在なのかもしれません。そして、矛盾だらけの我々が、解決を模
索するのもおこがましいことで、実は早々と高血圧かなんかでイッ
てしまった方がよいのかもしれません。

 つまり、文明を存続させるのか、ヒトという種を存続させるのか
という戦略目的の違いによって、選択されるエネルギー開発の様相
は異なってくると思います。

 そして、大きなドライブとしては、たぶん石炭に代表されるいわ
ゆる化石燃料が、今後もがはがは使われていくのでしょう。小生は、
人類が優れているかどうかに懐疑的です。

 小生は、まだ自分の中でも結論がでていません。優しさと汚染の
セットか、悲惨とクリーンのセットか...こういう択一自体、間
違っているのかもしれませんし...そして、間違いだと半分へら
へら思っているから、自然エネルギー開発に期待しているのかもし
れません。
                     木元・拝

#0073 kimot    8911150037

 木元・拝でございます。

 さて、「次は風力の話でも...」と自分でふっておきながら、
ずいぶん間があいてしまいました。ようやく、ゆとりができたの
で、勉強不足の貧弱な知識からの書き込みではございますが、ち
ょっぴり風力エネルギー利用についての話題を...

 風力発電は、あまり人気のない発電方式のようです。まず、原
子力発電の重要性のPRなどでは、「とてもではないが量が少な
い」とされているようです(小生が見た某電力会社の電車車内広
告ではそのように書かれていました)。
 一方で、原発反対の立場をとる研究者のなかでも、たとえば、
「資源物理学入門」などで知られる槌田敦さんは、次のように、
風力発電には期待できない、としています。

 「アメリカの風力発電に関するデータを見ると、設置台数は八
 四年がいちばん多くて、後は減る一方です(中略)全体の発電
 容量だって減ってきています。このデータが正しいとすれば、
 八七年の稼働は(年間で)十時間以下ですよ」
 (「地球環境・読本」JICC出版局p75より  上記のカッコ内は
  引用者が追加しました)

 原発推進派からも、エントロピー論の旗頭からも、つれなくふ
られてしまう風力発電ですが、果してそんなに悲観的なものなの
かどうか。
                        (続く)

#0074 kimot    8911150038

 たとえば、このコーナーにもご参加いただいている分散型エネ
ルギー研究会の、メンバーの方が、このほどカリフォルニアでの
風力発電の現況について調査してこられたたいへん詳しいレポー
トを、公明党の理論誌「公明」の10月号に寄稿なさっています。
 それによると、同州の3大風力発電適地のひとつテハチャピに
は現在4548基の発電風車があり、発電能力の合計は39万8000kw
に達しています。そして、なぜ84年ころに建設が多かったか、
という点について、それまであった税の優遇措置や、風力などの
独立発電事業者が大手電力に売電するさいの契約条件(これは、
米国の連邦法である公益企業規制政策法、略称PURPA、にも
とづき州政府が定めている)のなかで独立事業者側のきわめて有
利だったタイプのものが、85年になくなってしまったことによ
ることが、わかりやすく書かれています。

 小生が、米風エネルギー協会(AWEA)からもらった資料で
は、カリフォルニア州の風力発電は、次のように歩んでいます。

     設置台数     設置容量      年間発電量
1981   150基    1万kw        −−−
1982  1350基    7万kw      600万kw時
1983  3899基   24万kw     4900万kw時
1984  8631基   61万7千kw  19500万kw時
1985 13221基  107万9千kw  64200万kw時
1986 15046基  128万2千kw 120000万kw時
1987 16438基  143万6千kw 170000万kw時

 少なくとも、このデータを信頼すれば、減少傾向はよみとれま
せんし、年間10時間そこそこ、というのも首をかしげたくなり
ます(あるいは、風車や発電システムをつくるのに投下した化石
燃料などのエネルギー分を差し引いていくと、計算上、年間10
時間になる、ということなのでしょうか。うーん)。

 このデータをみている限りにおいては、決して風力は役立たず
のシステムではない、と小生は思います。
                       (続く)

#0075 kimot    8911150038

 風力でまかなえるエネルギーは、最大限で、先進国の需要の数
パーセントでしょう。また、その出力は変動があるため、風力だ
けを使うのは不安定なことかもしれません。また、騒音、電波障
害といった問題、また場所によって暴風時の安全性、結氷、羽に
虫がぶつかって付着することによる効率の低下などの問題など、
メンテナンスの大変さもあります。大量に設置する場合の土地の
確保も、難問を引き起こすかもしれません。

 しかし風力は、人間になじみ深いエネルギーです。
 風力エネルギー利用は、非常に古くからのテクノロジーで、す
でに紀元前1700年ころには西アジアに、縦軸の風車があったとさ
れています。水が乏しい乾燥地帯をはじめ、動力源として各地で
いろいろな利用のされ方をしてきたようです。
 発電に使う試みも、戦前から続けられており、とくにエネルギ
ー危機が生じるたびに、盛んになってきました(たとえば、2次
大戦中のドイツでは、有名なポルシェ博士が、大型発電風車開発
のプロジェクトを持っていました。また、戦後の1950年代、経済
事情が悪化していた英国でも研究が活発でした)。

 もしもわれわれが省エネに一層の成功をおさめていければ、風
力の持つ意味は、それだけ大きくなっていくでしょう。

        次は、太陽エネルギーでも...  木元・拝

#0076 sci2014  8911151724

  風力発電ですか…。日本の場合、陸に設置するのは大変ですね。
  やっぱり設置するのは海かな…。

  太陽電池発電に期待している私。
                                                       from Jumbo(sci2014)

#0077 sci2714  8911151727

  映画「レインマン」に風力発電(でしょか?)のシーンがありましたね。
  太陽エネルギーと云えば、アニメ「未来少年コナン」を思い出します。

                                                      大外れぇKITA−2

#0078 kimot    8911152033

 スウェーデンも、洋上建設のプランを持っているそうです。
陸上の土地確保の問題からでしょう。ただし、洋上設置は、
錆の防止やメンテの困難など、いろいろな不利もありそうで
す。         木元・拝

#0079 sci3241  8911152141

 昔、学研の学習雑誌(懐かしい!)で波力発電と言うのを見た記憶があります。

   波力:海の波のエネルギー

 風力発電の兄弟みたいな物だと思うのですが、どなたか現況をご存じの方、
いらっしゃいませんか?
             このボードに初登場の  KWMT

#0080 sci3177  8911160022

>木元閣下

 あんのー、風力って無茶苦茶うるさいそうです。発電の規模がでかくなると
耳をつんざくような音がするそうなので、日本での実用化は難しいのでは?

                         T・廃

#0081 sci1060  8911160255

>木元閣下
 大作有難うござった。T閣下も申されるように、規模を余り大きくしない
というのが、長所を伸ばす道かも知れませぬのお。

>Jumbo閣下
 太陽電池はハイテク汚染が問題だと言う話も聞き申したが。また別冊宝島
でもぼろくそに言われていたように記憶しており申すが・・・

>KWMT閣下
 ようこそお越し下されました。このボードの事は#93のお節介通信をお覗き
下され。また#142にてお喋りコーナー(じゃなくって連絡ボード)がござれ
ば、是非是非お越しの程を・・・

         4代目最低会議偽長・阿波六吉

#0082 kimot    8911160318

 波力については、新しいデータを持っていません。どなたか、
詳しい方がいらっしゃるとうれしいのですが....

 波力は、燈台の電源などとして実用化されています。
 87年には、海洋科学技術センターが行った「海明」波力発電シ
ステム(全長80メートル、山形県鶴岡市由良沖に設置、陸上への送電
もテストした)の実験結果から、良い条件を選ぶと、1キロワット時当り
の発電コストが約47円、という結果が出されています。これは、
離島のディーゼル発電と競合するコストだとされています。
 運輸省も酒田港に実験プラントを持っていたはずです。

 日本の海では、海岸線1メートル当り、5−10キロワットの波エネルギー
があるといわれます。日本の海岸線をすべて合算すると、理論的に
可能な発電量は、約3100万キロワット(運輸省)から6000万キロワット(東大)
になるそうです。
 これを多いとみるか、少ないとみるか....
 実際に、海岸線を発電設備が埋め尽くす光景を考えてみれば、少
なくとも、低密度のエネルギーであることはまちがいないようです。

 科学朝日 木元・拝

#0083 kimot    8911160325

T閣下>
 そんのー (う、ジョウイ、とかまたボケそうになったハンセイ)
 メガワット級風車にはめちゃうるさいのがあるそうです。ただ、
500キロワット以下のクラスの中型風車では、それほど音量とし
ては大きくないものが開発されているようです。ただし、音
のうるささ、というのは非常に「感性」にまつわるものなの
で、「OOホン以下なら大丈夫」とはいかないでしょう。
 日本で風力発電を使っているところでは、北海道・寿都、
離島では沖永良部があります。     木元・拝

#0084 sci2014  8911161704

  風力発電はうるさいのですか…。初めて聞きました。

  太陽電池も製造時に問題有りですか…。う〜ん。でも原子力よりは…。原子力発電
も「事故を起こさなければ」火力なんかに比べてよっぽどクリーンなんですけれどもね。

                                                       from Jumbo(sci2014)

#0085 sci3496  8911171714

風力発電はそんなにうるさくないのもあるそうです。
カリフォルニアのウインド・ファームなんかはどうなんでしょう?

            通りすがりの青蛾になってしまった。ゴメンキタサン

#0086 kimot    8911171747

一般論として、ブレード(羽根)の枚数が少ないほど、
うるさいようです。また、タワーに対して羽根が風下
にあるタイプも、風上タイプに比べて音が大きめだそ
うです。
デンマークなどの3枚羽根、300キロワット前後のやつは
静かなものがあり、タワー直下で約40ホンとのことで
す。
カリフォルニアなどでは、もともと牧草地などに設置さ
れているため、騒音問題は比較的発生しにくいそうです
が、それでも、景観とからめて問題視される場合もある
ようです。
音、というのは、近隣騒音でもそうですが、本当に「気
になる人には気になる」という側面があるので、難しい
ですね。

ちなみに、1990年度には、上甑島(九電)、伊是名島(
沖縄電力)、神戸六甲アイランドなどで風力発電設備が
建設される予定です。      木元・拝

あれ、下甑だったかな?

#0087 sci3177  8911172136

>木元閣下
 有難う御座いました。よく分かりました。拠点的に規模の小さな
3枚羽を設置でしたら、問題がないようですね。いつかTVで見た
ときのマイクに入る2枚羽の音が非常に気にかかったもので
                         T

#0088 sci2754  8911190055

  木元閣下
  風力発電の話をありがとうございます。  
  科学朝日に風力発電の記事がありましたが、アメリカやヨーロッ
パではかなり研究されているようですが、日本ではあまり話を聞き
ません。遅れているのでしょうか。ともかく、実用化となれば問題
になるのがコストでございましょう。決して今の発電方式よりは安
くないようですが、機器があれば発電を行えるということで差引0
かもしれません。やはり問題は自然かも知れません。発電を行える
ほどの風力がある土地はどれほどあるのか。発電所を建築できるほ
どの土地はどれほどあるのか。アメリカのような広大な土地を持つ
国では風がよく吹く土地に発電所を集中的におき送電すればよいが、
日本のように土地が狭く年中風が吹いている土地が少ない国では、
少ない風を捕らえかつ省スペースで済む風力発電機の開発が必要と
思います。どんなものでしょう。

  太陽発電の話。楽しみにしております。
                                                美優

#0089 kimot    8911190202

美優閣下>>
 おっしゃる通りでがんす。たとえば、風の具合いを調べる
だけでも結構コストがかかるそうです。また、先日の風力エ
ネルギー学会で、発電適地がどれだけあるかの試算が発表さ
れていましたが、「既存の道路から2キロ以内」(建設費との
かねあいのため)などいろいろな制限条件(住宅地からは1
キロ以上離れていなくてはいけない、とか)を試算の中にくみ
込んで行くと、結構限られちゃう感じでした。
 でも、とくに沖縄電力の方は、そもそも離島の発電コスト
が高いため、風力に期待するところが大きい、というお話を
されていました。
 面積、という点では、出力のゆらぎを減らすためには、た
くさん設置した方がいい、という命題とカチあいそうです。

  木元・拝

#0090 sci2754  8911192342

  木元閣下
  早速の御返事をありがとうございます。
  離島では有効ということですが、太陽発電とではどちらが有効な
物でしょう。太陽発電は比較的に安定した電力を供給できますが、
夜間は発電できませんので、蓄電の設備がかなり大きくなりそうで
すし、風力発電では不安定な風に頼るわけですから、やはり蓄電設
備が必要になるような気がします。風は季節によって殆ど吹かない
時もあると思いますし、季節に関係なく数日は吹かないこともある
でしょう。その点では太陽発電のほうに希望が持てるような気がし
ます。夜間だけの分の蓄電設備があれば取敢えず持ちますし、台風
などで発電力が足りない時は、ヂーゼル発電に頼ればいいようなき
がします。というわけで、離島での風力発電には向かないように思
うのですが、沖縄電力の方はどのような利用をしようと考えている
のでしょうね。

P.S.
  どうも日本では風力発電が実用レベルで有効とは思えないのであ
ります。
                                                美優

#0091 kimot    8911200504

美優閣下>>>
 沖縄電力は、離島ではそもそもディーゼル発電をしている
ということを前提にしています。その発電量の一部を、別の
より安価な電源で代替できればありがたい、という考え方で
す。ですから、風力などの導入も、とりあえずは既存発電容
量の比較的大きな離島で考えているそうです。
 問題は、夏場の冷房需要ピーク時にも、うまい風が吹いて
いる場所さがしのようです。なお、ピークロードの軽減のた
めに、夜間電力を用いた水ないし氷の蓄熱(蓄冷?)システ
ムの普及にも沖電は熱心です。

   木元・拝

#0092 sci2754  8911210029

  木元閣下
  なるほど。あくまでも主役ではなく、補助的な物を望んでいるわ
けで(主になればもっといいのでしょうが)、少しでもということ
なんですね。

P.S.
  どうも、自然エネルギーと言えば自然破壊を防ぐためにという私
の考えが先行して、それに私自身が反発しているようです。

                                                美優

#0093 sci3241  8912020046

  木元閣下
 波力発電の話、わざわざ調べて下さったのでしょうか? レスが大変
遅れまして申し訳有りません。ありがとうございました。
 離島の電力としての風力発電に話題が集まっていますが、波力が出てくる
余地は無いのでしょうか? コストがディーゼル発電と「同程度」では、
やっぱり駄目なのかな?

 阿波閣下
 このボードを読んでいますと、普段の自分の行動を考えると「オシリ ムズムズ」
といったレベル以上のものを感じてしまいまして、どうもこのボードには
近寄りがたいのです。まぁROMはしてるんですけどね。
(コウ イウ ニンゲン ノ コエ コソ ノゾマレテ イル ヨウナ キ モ シマスガ)

                       KWMT

#0094 sci2714  8912020124

  は〜い、いつでも気楽に書き込んでくださいね、KWMT閣下。
                            kita-2

#0095 kimot    8912022103

KWMT閣下>>>
 わざわざ、というようなものではなく、過去のメモを
見ただけでがんす。繰り返しになりますが、本当に最近
のホットなニュースが、少なくともマスコミに関しては
波力分野のが見あたらないので...  木元・拝

#0096 sci1060  8912050227

>KWMT閣下
 お尻むずむずは、お互い様でござりますれば、近寄りがたいなどと仰らず、
ささっ、もそっと、こちらへ、こちらへ!!

 まあ、気楽にムズムズ悩もううと言うのが、このボードの特徴にござりますれば、
お気軽にお越し下されませ。
                地球防衛軍・四代目最低会議偽長・阿波六吉

#0097 sci1060  8912070109

 PCVANで拾ってきた話をUPしまする。内容として分散型エネルギーっぽ
い話でござりまするな。DAI閣下はもうご承知のお話かも。
 それにしても、これのおおもとのオレンじネットってどんなネットなのでござ
ろう?
                          阿波六吉
***********************************

#533/533 ミニコミ・スクラップブック
★タイトル (FUH98133)  89/12/ 5   1:49  ( 83)
地域分散型エネルギー>鹿児島より  <オレンじネット
★内容
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
Numb  ->   51/52
Title ->鹿児島県指宿の手づくりエネルギー計画に参加を
From  ->#1    - 中西一裕
Date  ->89/12/04 19:10

 <あちこちへ転載してください>
−−−−−−−−−−−−−−−−−

 鹿児島の指宿からお便りがとどきました。「反原発げんきのもと通信 第4
号」です。<指宿の手づくりエネルギー計画に参加を>というのが同封されて
いたので、今日はそれを紹介します。
 この指宿の「廃炉に向けて行動しよう指宿グループ」と「おれんジの会」は
自家発電で交流しています。

---------------------------------------------------------------------

         ◎ 指宿の手作りエネルギー計画に参加を ◎

  具体的計画
 ★風力発電・・・野菜畑の中に風車をたてよう
 ★牛フン発電・・牛フンによるメタンガスでガスと湯と電気を

私達の計画をまるで巨象に挑むアリのような、吹けば飛ぶような試みとわらう
なかれ!大まじめに原子力発電にとってかわる代替エネルギーとして考えてい
るのです。一基で100万KWというような小回りのきかない巨大技術ではな
く、風、水、地熱、太陽光、太陽熱、生物腐敗ガスなど再生可能なエネルギー
をそれぞれの地の利を生かして全国各地に手作りしていったら、それは十分に
可能だと確信しているのです。もし賛同していただけますなら一口500円の
資金カンパをぜひお願いします。一人でも多くの方々の参加をお待しておりま
す。
        連絡先
         鹿児島県指宿市東方
          浜田啓子
         TEL:0993-22-4394

        郵便振替口座 指宿7−39828 浜田啓子

*********************************************************************

               よ び か け
               −−−−−−−     橋爪健郎

 ガスのコックをひねり、電気のスイッチ一つで必要なエネルギーを手軽に得
られる生活に浸っている一方で、私達一人一人のはるかにおよばない巨大なと
ころでそのエネルギーがつくられ管理されそれによって自然がどんどん失われ、
あげくのはて原発の事故や末代にわたる放射性廃棄物に対する不安におののい
ているのが私達である。このような状況のなかで、どうしようもないと、あき
らめないで、自分らの納得のいく自分らで管理できる、エネルギーを手作りし
ようという試みが、未だ多数派とはいえないかもしれないが、日本中で世界中
で、始まっている。
 「もし、どうしても必要なものなら、自分達でつくりだすことができるはず
だと。」
 ほんの数十年前までは私達のエネルギーはたいてい、自前であった。山に行
ってシバをかり、炭を焼き、水車を利用してきた。プロパンの普及するまえは、
農家でメタンガス発生装置を手作りしている人はめずらしくなかった。
 電気の来ない農村では村でつくった共同の水車発電でまかなったり、小型風
車発電もおこなわれていた。
 便利さとひきかえにこうした伝統も技術もいったんすたれた。
 大いなる飛躍をしようとしたら十分な助走のための後がえりが不可欠である。
私達のエネルギープランを永い未来まで展望するなら私達は私達がやってきた
過去をじっくりふりかえり助走路とすることが必要だと思う。
 古来「百姓」とは集権化された分業の末端を担うのでなく、その土地の特徴、
気候、土、等などに精通し独自の創意工夫を重ねて自然と共生しながら誇り高
くくらしていた人々のことを言うという。
 指宿のメタンプロジェクトのメンバー達は安全な食べ物を手作りすることか
ら始まり、反原発そしてエネルギーも手作りをめざすという。
 企業は今、より安い電気代故にコージエネ(自家発電で温水も利用できる)
の導入がさかんである。
 指宿のこの小さな試みは企業のコージェネのように直接的な利益と今すぐ結
び付かないかもしれない。しかし、私はこうした小さな試みがあちこちに行わ
れた積み重ねの上に私達がめざすエネルギーがひらけると信じる。
---------------------------------------------------------------------

 12月10日に風車が建つそうです。
          1989/12/04  「おれんジネット」ID=1 中西一裕

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
 「パワー社」という理工系の出版社ご存じ?この手の本がいろいろ
そこからでてます。本屋で背表紙、見てみてくだせぇ。
                転載:げんげのzipp
  6/  6
**************************************

#0098 sci3052  8912072210

久しぶりにこのコーナーをのぞいたら情報が入ってましたね。
阿波閣下のおっしゃるように、多少私も知っている話なので、とりあえず
若干のコメントを。
このプラントの設計、施工は、おそらく峰淳二さんが中心になるのではな
いかと思います。彼は8カ月くらいデンマークのフォルクセンターでバイ
オガスの担当をしていた人です。「分散型エネルギー」誌に連載を書いて
いますので、まだ購読していない人はぜひこの機会に購読して下さい。
      結局また分散研の宣伝をしてしまった。

あ、宣伝ついでにいいことを思いつきました。
88年4月に、分散研を始めるステップになったシンポジウム「ソフトエ
ネルギーと脱原発」というのを開いたのですが、その報告書(発言要旨)
を刷ったものがまだ若干残っています。
 シンポの講師は、鹿児島のメタン発酵を呼びかけている橋爪さん、地球
防衛軍でもときどき話題になる井田均さん、経済学者の室田泰弘さん(武
さんではない)、分散研の親分格の小池浩一郎さんの4人でした。
   (ね、読みたくなるでしょ)
 さてそこで、地球防衛軍の隊員の方が「分散型エネルギー」誌の購読を
申し込んできたら、この報告書をおまけとして差し上げることにします。
申し込み方法はこのボードのどっかに書いたはずですから探して下さい。

#0099 sci1060  8912120322

 前の前の愚生の書き込み(PCVANからの引用)の訂正とそのオマケを
またもPCVANから転載させていただき申す。
                       阿波六吉

***********************************
#561/562 ミニコミ・スクラップブック
★タイトル (FUH98133)  89/12/10  22:43  ( 48)
訂正:#533 「地域分散型エネルギー 鹿児島<オレンじネッ
★内容
 以下、「オレンじネット」からの転載です。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<お詫び>
 指宿の風力発電の記事で間違いが見つかりました。あちこちへ
転送していただいたものだけに、お詫びのしようもございません。
 間違いは、郵便振替口座です。
     指宿となっていたのは鹿児島です。

Numb  ->   63/66
Title ->鹿児島県指宿の記事に間違いが・・・
From  ->#1    - 中西一裕
Date  ->89/12/08 18:19

 ヘッドラインでお伝えしたように、このコーナーのNo51「鹿児島県指宿の手
づくりエネルギー計画に参加を」に間違いがみつかりました。
 それは、<郵便振替口座 指宿7−39828 浜田啓子>の部分です。一
番肝心なところが間違っていました。すみません。(ぺこ、ぺこ)

 今日僕が郵便局へ行って振り込もうとすると(もっと早く振込に行けば良か
ったのですが)、郵便振替口座に<指宿>なんてありませんといわれてしまい
ました。
 ただいま確認に鹿児島に問い合わせているのですが、つながりません。

 あちこちに、転載してもらっただけにダメージが大きいです。転送していた
だいたみなさん、本当にすみません。

                   ID=1 中西一裕

Numb  ->   65/66
Title ->指宿>やっとわかりました。
From  ->#1    - 中西一裕
Date  ->89/12/08 21:38

 やっとわかりました。
  鹿児島7−39828
でした。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 というわけです。転載して下さったみなさん、またどこかでこのMSGを見つ
けた方、訂正をおねがいします。
 また、このことで中西さんは相当落ち込んでるよう。始めたばかりのBBSの
彼はSysOpeです。ぜひ、励ましのLog−inを!
 「オレンじネット」の電話番号は
                              0737−32−2016 です。

                転載:FUH98133 げんげのzipp
  4/  4

************************************

#0100 kimot    8912120406

ところでそろそろ引越しでがんすね。せっかくですから、
引越しさきに改訂後の指宿情報を再度アップされてはい
かがかと愚考つかまつりまする。どないでしょ?
  木元・拝

#0101 kimot    8912120410

もすこしヒマになったら、科学朝日1月号にて掲載した
エイモリ・ロビンスさんの近況のお話でも書きますネ。
(先日川崎であった太陽エネ学会は行きそびれてしまい
ました....ざんねん) 木元・拝